SKE48のオリジナル新公演「ずっと君を探している」が2026年4月26日、名古屋・栄の専用劇場で初日を迎えた。SKE48にとって、AKB48など他のグループの「お下がり」や既存の楽曲を組み合わせて作ったものではないオリジナル公演は、今回が7番目。3つあるチームのうち「Team S」向けに書き下ろされ、同チーム向けオリジナル公演は「愛を君に、愛を僕に」(22年初演)以来4年ぶり。25年4月のチーム再編以降は初めてだ。
初日に先立つ4月25日、リハーサル(ゲネプロ)が報道陣など関係者に公開された。運営会社はチームごとにオリジナル新公演を行う意義を「他のアイドルグループとの強力な差別化にもなる」などと説明。公演タイトルには「新しいファンの方をしっかりと探し続けたい」という思いも込めたという。
1日8時間のレッスンで「めちゃめちゃ歌って踊って」→5キロ減
新公演では全16曲を披露した。楽曲はクリエイターチームamazuti(アマズチ)などが提供し、振り付けはM!LKの「好きすぎて滅!」で話題の「滅ポーズ」を考案した槙田紗子さんらが担当した。
公演でのMC(トーク部分)では、野村実代さん(23)が
「ちょっと気合いが入りすぎて、3曲目でリボンをぶっ飛ばしてしまいました!」
とハプニングを明かし、
「(リボンが)床に奪われてしまったので、みんなのハートを奪えるように頑張りたい」
と意気込んだ。
リーダーの相川暖花(ほのか)さん(22)は、ユニット曲「えぐすぎ」にちなんで、「体重計乗ったら5キロ減ってて『えぐすぎ』」。
「衣装がゆるゆるで、『5センチ詰めてください』って言える」
と胸を張った。
終演後に取材に応じた相川さんによると、レッスン時間は1日8時間に及び、1日で4公演することもあった。そのため、特にダイエットしなくても痩せたそうだ。
「新公演をやるとなると1、2か月毎日踊るんですよ。めちゃめちゃ歌って踊って......となるので、多分それで痩せました」
2回目の新公演で「生まれ変わったかのように自分に自信がついた」
野村さんは22年の「愛を君に、愛を僕に」公演にも出演している。オリジナル新公演は2作目の出演となる。前回、22年は初めての経験で「すごくしんどい思いをたくさんした」が、各チームが新公演を重ねることで「4年前の自分からは生まれ変わったかのように自分に自信がついた」という。
通常は12人公演だが、初日とゲネプロは特別にチームの全メンバー15人でパフォーマンスした。副リーダーの熊崎晴香さん(28)は、その意味を
「15人で出られると決まった時はすごく嬉しかったし、逆にいろいろ葛藤や悔しさもあった。それがアイドルの良さだな、というのが全部過程に含まれている。だからこそ、ここまでやってこれたのかなと......。一人一人が先生方に『成長したね』と言ってもらうことが多かったので、すごくいい経験をさせていただけた」
などと話した。
新公演の表題曲「ずっと君を探している」のミュージックビデオ(MV)は明治村(愛知県犬山市)で撮影したものだ。相川さんは、幼い頃から明治村名物のコロッケ「食道楽のコロツケー」が好物で、撮影をこっそり抜け出して買いに行ったという。撮影が終わった頃にはすでに閉店。買えなかった野村さんと熊崎さんは「事件です!」と声をあげていた。
SKE48は「チーム制をとても大事にしたいと思っているグループ」
運営会社が新公演の狙いを説明する場面もあった。終演後にあいさつしたSKE48運営統括責任者の齊藤哲也氏によると、「我々SKE48は、チーム制をとても大事にしたいと思っているグループ」。チーム制の休止や廃止を打ち出したAKB48、NMB48とは対照的だ。チームそれぞれがオリジナル新公演を行うことで「他のアイドルグループとの強力な差別化にもなると思っている」として、チームS以外も新公演を立ち上げる考え。この取り組みを通じて
「パフォーマンス力が上がったり、絆を深めたりということが、最終的にSKE48全体の絆や成長につながる、ということをとても大事にしている」
としている。
ただ、「今のSKE48が置かれている状況は、決して非常に順調に進んでいるわけではないと思っている」とも。この状況を踏まえて、新公演を通じて新たなファンを獲得したい考えだ。
「SKE48の18年という歴史とともに、ここでもう一度、SKE48をアイドルシーンの中心で活躍できるようにするためにも、やはり新しいファンをしっかりと捕まえないといけない。これは、我々スタッフも、メンバーも思っていることだ」
「ずっと君を探している」というタイトルの「君」には、ファンとグループのメンバー、両方の意味を込めたという。
「新しいファンの方をしっかりと探し続けたい、そんなあなたをずっと探していきたい、という思いで、この公演をしっかりと作り上げ継続するということが新しいSKE48を作り上げる一つのきっかけになるのではないか。そしてファンの方々からは、今日ここにいるTeam Sのメンバーを探してほしい、自分の好きな君を探してほしい、という思いも込めている」
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)