阪神に故障者が続出している。攻守の要である近本光司が2026年4月26日の広島戦(甲子園)で死球を受けて途中交代。「左手首の骨折」で長期離脱が避けられない事態となった。
さらに、28日のヤクルト戦(神宮)で中野拓夢、森下翔太がいずれも自打球を受けて途中交代。足を引きずりながらグラウンドを引き上げており、患部の状態が気になる。
「我慢の戦いが続くと思います」
近本に続き、中野と森下もケガで試合に出場できない事態になれば戦力ダウンは避けられない。
今年は打線の破壊力で白星を重ねていたからだ。108得点はリーグトップ。1番・近本、2番・中野がチャンスメークして3番・森下、4番・佐藤輝明、5番・大山悠輔と好調の和製クリーンアップで走者を還す。6番以降が固定できていない状況で、1番から3番の主力を欠く事態になれば得点力の低下が危ぶまれる。
投手陣の踏ん張りがカギを握るが、今年のチーム防御率3.40はリーグ5位と安定感を欠く。村上頌樹と共にエースと期待される才木浩人は28日のヤクルト戦で、2回5失点KOだった。昨年は防御率1.55でタイトルを獲得したが、2試合連続5失点と打ち込まれて防御率5.00に悪化している。
救援陣も石井大智が「左アキレス腱損傷」で今季中の復帰が絶望的な状況となり、昨年に66試合登板で防御率0.87と大活躍の及川雅貴も開幕から2試合連続失点と本来の状態にほど遠く、現在ファームで調整している。
「昨年に比べて投手力が明らかに落ちています。近本の穴をどう埋めるかだけでなく、才木浩人の復調、救援陣の立て直しができなければリーグ連覇が厳しくなる。救いは独走する球団がないことです。5、6月までは我慢の戦いが続くと思います」(スポーツ紙記者)
球団史上初の連覇に向け、早くも正念場を迎えている。
(中町顕吾)