遺族の沖縄滞在中に会おうとしなかった抗議団体
しかし、遺族による「辺野古ボート転覆事故遺族メモ」の4月17日付「事故後からの流れ 3月19・20日」には以下のような記述がなされ、波紋を呼んだ。
「平和丸の船長、乗組員、ヘリ基地反対協議会その他の関係責任者達 沖縄にいる間、知華や私たちへ対面しての直接の謝罪、面会可否の問い合わせ、託された手紙、弔電、何ひとつありませんでした。学校、ツアー会社、中城海上保安部のいずれのルートでも問い合わせがなかったことを確認しています。 私はこれを、どう理解すれば良いのでしょうか」
これを受け、5月1日になって協議会は公式サイトで「事故後対応および安全管理の不備に関するお詫び」を発表。
「ご遺族がnote(4月17日付)で綴られたように、事故直後、私たちが直接の謝罪や弔意をお届けできなかったことで、ご遺族にさらなる深い傷を負わせてしまったことを重く受け止めております」
とつづった。
こうしたなかで、同日付の地元紙・沖縄タイムス紙の投書欄「Opinion わたしの主張 あなたの意見」で「辺野古事故 デマは許されず」と題された読者投稿が寄せられた。
そこには「天国から二人の声が聞こえてくる。『誹謗中傷にめげず、抗議活動を続けてほしい』と」と書かれていたのだ。
ここに至っても、武石さんを反対運動の犠牲者かのように扱う投稿が掲載されたのである。
翌5月2日、「辺野古ボート転覆事故遺族メモ」には武石さんの姉の手記がアップされた。
そこで、武石さんが抗議活動の参加者ではないという事実が明確に綴られた。
その切実なメッセージを以下に引用する。
「知華は、誰かの主張のために沖縄へ行ったわけではありません。 (中略)沖縄のテレビや新聞では、ほとんどこの事故の報道は無いと聞いています。 もしかすると、知華は抗議活動に参加していたと、まだ思われているかもしれません。 SNSにあまり触れない沖縄の年配の方々にも、知華の本当の姿を知っていただきたく、私たちの note のことを伝えていただけると嬉しいです」
なお沖縄タイムスは3日になって、紙面に「おわび」を掲載。「末尾の『天国から二人の声が聞こえてくる。「誹謗中傷にめげず、抗議行動を続けてほしい」と』を投稿者の同意を得て削除します」とした。