西武新宿線を未来ある路線にするために
西武鉄道は、西武新宿線を利便性が高い路線にし、住み心地のいい沿線にするためにさまざまな取り組みを行っている。
その代表的なものが、新宿線連続立体交差事業の推進である。中井駅~野方駅間の地下化、東村山駅周辺の高架化が現在推進されており、井荻駅~西武柳沢駅間の連続立体交差事業も始まっている。また、野方駅~井荻駅間の立体交差計画も事業化を目指している。連続立体交差事業により踏切が除去されれば、交通渋滞や地域の分断が解消される。
西武新宿駅は、新宿駅と距離がネックになっている。両駅を最短で結ぶ地下通路の整備が計画されており、JRや東京メトロとの乗り換え利便性が向上する見込みだ。
鉄道のサービスでは、2018年3月に「拝島ライナー」を運行開始し、新たな着席サービスを開始した。本川越方面の特急「小江戸」は、2027年春に新型車両「トキイロ」に置き換えられ、ライナー列車に姿を変える。近距離の利用がしやすくなるとみられる。現在の「小江戸」は、高田馬場駅~東村山駅間が一部を除きノンストップで、近距離利用には向いていなかった。ライナー化でこの問題が解消される。
一方で、2028年度からは「ニューレッドアロー」1編成をリニューアルし、観光特急として運行を開始する予定だ。都心へのアクセスのためには、西武新宿線を東京メトロ東西線に乗り入れさせようとする構想もある。この構想は西武新宿線の利便性を大いに高めるものになるだろう。
まちづくりについても、所沢駅東口駅ビル計画を2020年9月に完了している。立体交差事業によって生み出された土地には商業施設なども設けられるだろう。
このように西武グループは、新宿線沿線の価値向上に取り組んでいる。西武新宿線は今後、「伸びる」余地が十分にある路線だといえそうだ。