「少年法は甘い」という誤解が利用されている
それでもなお、「少年法は甘い」というイメージは社会に根強く残っている。
藤原良『闇バイトの歴史』(太田出版)によれば、近年、未成年者による闇バイト事件の検挙者数は増加傾向にあるという。
さらに藤原氏は、「デイリー新潮」(2026年5月19日配信)の取材に対し、闇バイトのリクルーターについて次のように語っている。
「未成年者と接点を持つと、最初から『少年法で守られているから罪は軽くなる』と説明するのです」
つまり、「少年法は甘い」という社会的イメージそのものが、判断能力の未熟な未成年者を犯罪へ引き込むための"勧誘材料"として利用されている可能性があるのだ。
だとすれば、必要なのは単純な感情論による厳罰化要求だけではない。
まず社会全体が、現在の少年法制度について正確な知識を共有し、「未成年だから大丈夫」という危険な誤解を改めていく必要があるだろう。
無知な若年層が、犯罪組織の"使い捨ての駒"として消費され続けることを防ぐためにも、学校教育やSNSを通じた啓発など、現実に即した対策が急がれている。