「こちらからおかけ直ししましょうか」そのひと言がなかった
電話面接自体は問題なく進んだ。しかし途中で、「あること」が気になったという。
「当時、通話定額プランに入っていなかったんです」
30分ほど通話が続き、相応の通話料金が発生すると気づいた。しかし、面接を受ける立場上、言い出せなかったそうだ。
後日、携帯の利用明細を確認すると、1000円以上の通話料金が発生していた。
「正直、かなり痛い出費でした」
佐伯さんが引っかかったのは、金額そのものだけではなかったという。佐伯さん自身は仕事で電話応対をする機会があり、通話が長くなりそうな時は「こちらからおかけ直ししましょうか」と確認するよう心がけているそうだ。
「気にしない人もいると思います。でも、ちょっとした配慮って大事だと思うんです」
サービス業の企業の面接を受けていたこともあいまって、佐伯さんは、「相手への気遣い」に違和感を覚えたようだ。
「面接とお客様対応は違うとは思いますけど、こういう場面に会社の雰囲気って出る気がしました」
最終的に、佐伯さんはその企業への応募を途中で辞退した。
オンライン面接は、移動時間や交通費を抑えられる一方、通信トラブルといった想定外の対応が必要になる場面もある。このような時こそ、応募者・企業双方の配慮やコミュニケーションが、会社への印象を左右することもありそうだ。