松岡修造さん(スポーツタレント)がやってきたのは、東京・池袋のガチ中華フードコート。ここで中国の経済・社会の現状とガチ中華の「深い関係」を、中国問題の専門家たちに解説してもらおうという「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)の特別企画のためだ。2026年7月16日に放送された。
40年前の中国は食糧不足で...調味料も不足
さっそく、東京財団主席研究員の柯隆さんは「中国料理のおいしさは一人当たりGDPの伸びとほぼ比例している」と話す。「40年前の中華っていうのは、正直にいうと、おいしくなかったんです」とバッサリ。これまでも十分おいしく食べてきた松岡さんは、「ええっ!」と驚く。それは、どういうことか。
40年前の中国は「食糧不足だったんです。いろんな調味料を作るのは全部食糧なわけですけども、穀物が足りないから(調味料も作れず)、味は今ほどおいしくなかったんです」と説明した。なるほど。
その後、中国の経済はめざましく発展し、国も国民の暮らしも豊かになり、食材も調味料も増産されてガチ中華がおいしくなったというのだ。
中国国内のZ世代の食事が辛くなっている?
これからはどうなるのか。柯さんは言う。
「残念ながら、中国経済はいま、日本の失われた30年のような(低迷期に)入ってしまって、なかなか抜け出せません。不動産バブルが崩壊して、景気が戻ってこない。失業率が高い。とくに若い人が失業していて、このままいった場合、すべてのベクトルは社会不安のほうを指しているわけです」
柯さんも大好きで、中国人の食事に欠かせない麻婆豆腐も、右下がりのGDPとともに過去のまずい味に戻ってしまうのではないかと心配する。
もう一人の中国通のゲスト、近藤大介さん(講談社特別編集委員)は、中国国内のZ世代の食事がものすごく辛くなっているという。理由は「ストレス発散のためではないか」と分析した。「就職が大変だとか、受験が大変だとか、やはりこういうの(激辛料理)で、ストレス解消するんでしょうね」
これがいずれ池袋のガチ中華にも波及して、ものすごく辛い料理になってしまうのか。
(シニアエディター 関口一喜)