比例31減は「当面の措置」 本丸は抜本改革
―― 与野党による選挙制度改革に関する会合では、衆院比例代表の定数を31減らす案が示されました。どう対応しますか。
玉木: 党内で議論しますが、今回の31減という当面の措置は、私はあまり意味がないと思っています。本丸は、衆院議長の下で1年かけて有識者会議を行い、抜本的な選挙制度改革をまとめることです。
小選挙区比例代表並立制を30年続け、党名を書いてもらえばどんな人でも通ることが政治家の劣化を招いているのではないか、といった弊害も指摘されています。本当に有能な人が政治に入り、厳しい国際社会に立ち向かえる政治、政党、議院内閣制をどうつくるか。その観点からの抜本改革に注力したいですね。
―― やはり政権との距離は注目されるわけですが、国民民主党としては(与党と野党の中間の)「ゆ党」と言われるのは嫌なわけですよね。
玉木: 昨日(10月22日)の憲法審査会で聞いた話を思い出しました。スイスでは10万人以上の署名を集めれば、憲法改正を求める国民投票を発議できるのですが、ある意味スイスは、国民が野党なんですよ。スイスはどの政党も過半数を取っていない構成で、最終的には各党が折り合って政策の合意を作っていきます、その意味では権力のチェックや政策の実現の提案は国民自身がやっている。直接民主主義の国だということもありますが、それを聞いてハッとしました。
我々は、与党でも野党でもなくて、国民の味方なんですよ。 だから国民民主党なんですよ、と思いました。国民が求める政策を実現するため、与党と協力すれば「与党寄り」、政治資金の透明化などで野党と協力すれば「野党寄り」と言われます。でも、ただ国民に寄り添っているだけです。
(後編に続く。10月27日11時30分掲載予定です。玉木氏のウクライナ訪問について聞いています)
玉木雄一郎さん プロフィール
たまき・ゆういちろう 国民民主党代表。1969年香川県生まれ。東大法学部卒。93年旧大蔵省入省。2009年の衆院選で香川2区から初当選し、現在7期目。旧民進党幹事長代理、旧国民民主党共同代表を経て18年9月から同代表。20年9月に分党を経て新国民民主党設立、代表に就任。