2024年 4月 25日 (木)

最新テクが発見! 女脳は男脳よりスゴイ 大きさでは男脳だが脳神経の数は女が上!

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   男脳と女脳の違いについては、様々な研究やウンチクがあるが、「大きさでは男だが、中身では女」という、男性にとってはトホホな研究がまとまった。

   米の歴史ある医学研究所コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー(CSHL)が、マウスの実験だが、メスの脳の方が大部分の領域で脳神経ネットワークが発達していることを明らかにした。オスが勝っていたのは「性欲」の領域だけという二重にトホホな結果だった。

  • メスの脳(左)はオス(右)より小さいがニューロンの数は多い(「CSHL」のプレスリリースより)
    メスの脳(左)はオス(右)より小さいがニューロンの数は多い(「CSHL」のプレスリリースより)
  • メスの脳(左)はオス(右)より小さいがニューロンの数は多い(「CSHL」のプレスリリースより)

マウスの実験でオトコが勝ったのは「性欲」だけ

   研究成果は医学誌「Cell」(電子版)の2017年10月5日号に発表された。「CSHL」のプレスリリースによると、「CSHL」は1890年に設立された、米国でも有数の医学専門の民間研究機関。約600人いる研究員のうち8人がノーベル賞を受賞している。

   今回の研究では、「qBrain」(注:brainは脳)という同研究所が独自に開発した脳の構造を立体的に調べる特殊な装置を使った。この装置は、3D(3次元)画像を使い、生きた脳の分野ごとの立体マップ(地図)を作ることができる。脳には、電気信号を発して情報の伝達と処理を行なう脳神経細胞(ニューロン)が無数にある。1つ1つのニューロンが枝分かれして、別のニューロンとつながり、複雑な脳神経ネットワークを形成し、脳全体の情報処理を行なっている。

   「qBrain」は画面上で1つ1つのニューロンに着色し、神経ネットワークを立体地図で表示する。そればかりか、AI(人工知能)が1つ1つのニューロンの色の点を数え、全体の数を正確に計算する。ニューロンは、マウスの小さな脳でも千数百億個あるといわれ、これまで数えることは不可能だった。それに成功したことから、研究リーダーのパーヴェル・オスティン准教授自身が「予想外の驚くべき結果が出ました」と衝撃を受けたほど、脳の男女差の違いが明らかになった。

   もともと今回の研究は、自閉症や統合失調症、アルツハイマー病などの発症メカニズムを探り、治療に役立てることが目的だった。そのため、自閉症のモデルマウスを使い、脳の全分野の立体マップを作り、脳神経ネットワークを視覚化して、健康なマウスと比較することが狙いだったのだ。

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