映画「ブラック会社・・・」インタビュー1 
マイコ「藤田さんも素敵だけど、マ男くんもいいかも」

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   2ちゃんねるのスレッドから生まれた、実話に基づいた物語『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』が、小池徹平さん主演で遂に映画化され、2009年11月21日(土)から公開される。笑いと感動に満ちた映画でヒロイン(?)の中西さん役を演じる女優のマイコさんに、ご自身の職場経験と映画の魅力について語ってもらった。(聞き手:野崎大輔)

「夢や目標を持って頑張っている男性が好き」

恋愛一直線の「中西さん」を演じたマイコさん
恋愛一直線の「中西さん」を演じたマイコさん

――試写を拝見したとき、原作でイメージしていたキャラクターよりもずっと美しい方が登場して、正直ちょっと驚きました。存在感もありましたし。

マイコ ありがとうございます。

――最初に脚本を読んだとき、どんな印象を受けましたか。

マイコ 実話に基づいているそうですが、「こんな職場、本当にあるの!?」という驚きが大きかったですね。でも、それぞれのキャラクターが濃くて、ちょっと面白そうかも、とも思いました。

――マイコさんが演じた「中西さん」のような人がいたら、実際どうですか。

マイコ 周りを巻き込んでも自分の欲しいものを手に入れようとする「恋愛一直線」の女性ですよね・・・。身近にいたら結構大変だと思います。ガッツはすごいと認めますが、私が同僚なら、傷つけないようにしながらブレーキをかけてあげたくなるんじゃないかな。

――中西さんが好きになった「藤田さん」(田辺誠一)は、男が見てもカッコいいですよ。

マイコ 優しいですし、ミステリアスなところに女性は惹かれますよね。落ち着いていて誠実で、ドンと構えて安定感・安心感もある。誰に対してもオープンだし。私は男性に頼りたいタイプなので、そういうところには魅力を感じます。

――そうですか。あの、好きな男性のタイプは・・・。

マイコ やっぱり、お仕事に打ち込んでいる男性っていいですよね。私、自分の夢や目標を持って頑張っている人が好きなんです。だから、映画のような職場で実際に働いていたら、藤田さんも素敵だと思うけど、頑張って自分の限界を超えようとしている「マ男さん」(小池徹平)の方に惹かれる可能性もあるかなと思います。

主人公が「変わりたいんだ!」と叫ぶ場面に10代の自分を重ねた

「頑張ってるマ男さんに惹かれる」(C) 2009 ブラック会社限界対策委員会
「頑張ってるマ男さんに惹かれる」(C) 2009 ブラック会社限界対策委員会

――逆に、こういう人は苦手だなというのはありますか。

マイコ 怒鳴る人は好きじゃないですね。いつでも穏やかに、冷静に判断できる人がいいです。でも、映画に出てくる「リーダー」(品川祐)みたいな人がいたら嫌だけど、「バカ!」とか「自分で考えろ!」と怒鳴られても、どうしても分からなければしつこく聞きにいくと思いますね。

――強い女性なんですね。僕だったら1週間で辞めると思いますけど(笑)。いまは女優としてご活躍されていますが、他のお仕事の経験はありますか。

マイコ 10代のころ、アパレル関係のお店で販売の仕事をしていました。最初のころは何もできなかったし、悶々としていましたね。映画でマ男さんが「変わりたいんだ!」と叫ぶ場面がありましたが、そのころの自分の姿を重ね合わせてジーンときてしまいました。

――僕も学生時代ずっとアパレルのバイトをしていたので、販売の大変さは分かります。

マイコ そうですか! 私、お店で販売員さんに冷たくしているお客さんを見ると、とても悲しくなってしまうんです。無視とかしないで、もっと優しくしてあげて欲しいです。
   仕事は大変だったけど、同世代の同僚がたくさんいて、学校みたいなノリで楽しかったし、いろんなことを学びました。お客さんにいろいろ提案して、満足してもらったり、リピーターになっていただいたときは、とても嬉しかったですね。

仕事でいちばん大事なのは「ひと」や「仲間」

「楽しい映画になりました。ぜひ観に来てくださいね!」
「楽しい映画になりました。ぜひ観に来てくださいね!」
マイコ ただ、いちど人間関係でうまくいかないことがあって、悩んだことがありました。相手は先輩スタッフだったんですが、そのときは「これは自分からコミュニケーションをとって解決しよう」と思って・・・。それで、思い切って「きちんと向かいあって話をしたいです!」と言ったんですね。

――「リーダー」に立ち向かうというのは、実話だったんですね。

マイコ ええ(笑)。そうしたら相手の人は驚いていましたけど、話をしてみたら、お互いにいろいろと行き違いがあったみたいで。その人とは、そこからとても仲良くなったんです。

――最後に、マイコさんがお仕事をする上で、一番大事なのはどんなことですか。

マイコ 私の場合、最終的には「ひと」とか「仲間」ですね。販売の仕事をしているときには、つらいことがあっても、みんながいるから、みんなに会いたいから頑張って仕事場に行くという日もありました。人間関係がうまくいっていないと気持ちよく働けないし、問題があれば自分からコミュニケーションをとってでも解決したいです。
   振り返ってみると、あの頃いろんなことを考えながら、目の前の仕事を一生懸命やっていてよかったなと思いますし、いまの仕事にも活きています。いま悩みながら働いている若い人たちには、この映画を見て、笑ったり感動したり考えたりしながら、働く元気を持って帰ってもらえるとうれしいな、と思います。

<インタビューを終えて>

映画にCMにと引っ張りだこのマイコさんは、常に笑顔で周囲に気遣いを絶やさない、とても感じのよい人でした。映画では、容姿端麗で仕事のできる普通のOL・・・と思いきや、実は「常識人のベールを被った非常識人」だったという「中西さん」役をパワフルに演じられていて、思わず笑ってしまいました。「今週末、ご飯行きませんか、ふたりで!」と迫られる田辺誠一さんがうらやましかったです。(野崎)

>>インタビュー2:田中圭「できればカッコいい人と一緒に仕事したい」

>> インタビュー3:新田龍「黒井システムを『ブラック』とバカにするなかれ」

>> インタビュー4:佐藤祐市監督「最初に入った会社は月給1万円未満だった」


マイコ 2006年秋、資生堂の企業CMでデビュー。08年公開の映画『山のあなた 徳市の恋』で主演の草なぎ剛が恋するヒロイン役に抜擢。一気に注目を集める。その後も『カフーを待ちわびて』『山形スクリーム』と話題作に出演。オフィシャルブログ「マイコha-n!」


野崎大輔 特定社会保険労務士、人事コンサルタント。フリーター、会計事務所、上場企業の人事部勤務などを経て、野崎人事労務管理事務所を設立。J-CAST会社ウォッチで「できるヤツと思わせる20のコツ」を連載中。

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