2019年 10月 16日 (水)

大塚家具「父娘バトル」で決定的に欠けていたもの

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   世間を騒がせた大塚家具の父娘の経営権争いは、株主総会において娘である現社長の提案が多数支持されることで勝利し、とりあえずの落着を見ました。

   私はこの一件をオーナー企業の経営のあり方を問う重要なケーススタディであると捉えており、どうしても、とある先輩経営者の意見を聞いてみたく、同社株主総会の直後にお目にかかってお話をうかがうことにしました。

過去に2回、新旧経営者間でかなり大きなせめぎ合い

「経営のバトン」をいかに渡すか
「経営のバトン」をいかに渡すか

   私が連絡をした先輩経営者は、銀行時代からお付き合いのある中堅商社の2代目F氏です。会社の創業は実父である先代。現在F氏御自身は3代目であるご子息に社長の座を譲って代替わりし、経営の一線からは退いて会長として悠々自適な毎日を過ごされています。

   F氏は、まじめで大変勉強家の経営者です。会社を大きく成長させてきた、内外にバランスのとれたマネジメントの力量は大変素晴らしく、私は実践マネジメントの師と仰ぎ時折うかがってはいろいろなお話を聞かせていただいています。

   今回なぜ真っ先にF氏の意見を聞きたかったのかと言えば、以前うかがったお話で御自身が先代から経営を引き継いだ際と、3代目に社長の座を譲った直後の2回にわたって、経営の方針を巡って新旧経営者間でかなり大きなせめぎ合いがあったと聞いていたからです。

   F氏は今回の件について、開口一番こう話されました。

「困りましたね。娘さん、論は正しくとも義が間違っているのではないかと、人ごとながら心配です。会長であるお父様もなぜこうなる前にことを鎮められなかったのか。人前で親子が罵り合いをするなど、誰も望むはずもありません。本当に悔やまれることでしょう」
大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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