2024年 4月 20日 (土)

「推薦枠」なのに選考落ち続出 就活戦線に要注意の新潮流

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推薦枠が「乱発」される理由

   今年、2016年卒採用でちょっと話題になっているのが、金融業界の推薦枠乱発です。

   女子大だけでなく、共学校にも、推薦枠を乱発。女子大によっては、例年の倍以上出しているところも。

「去年のうちの希望者の倍、推薦枠を出してきた金融機関もありました」

とは、関西の某女子大キャリアセンター。

   それだけ、推薦枠を出すとは、さすが金融。好景気を反映している、と思いきや、そうではありませんでした。

   推薦枠で安泰だったはずの学生がボロボロ落ちているのです。

   かつての早稲田大や東京大のように、大学が推薦枠を乱用しているわけでもありません。

   取材を進めていくと、意外な事情が判明しました。

   なんと、リクルーターや採用担当者個人が勝手に出しているだけなのです。

   推薦枠を用意するから、その代わり、他の企業を受けるな、と言えば、学生や大学はその気になります。

   これで推薦枠がなければ、やっていることはオワハラと非難されかねませんが、推薦枠と一言付け加えるだけで、もっともな要求かな、と印象はがらりと変わります。

   うどんに、ゆず胡椒を入れるだけで味が変わるようなものですね。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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