2024年 4月 17日 (水)

「推薦枠」なのに選考落ち続出 就活戦線に要注意の新潮流

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「オワハラ」が減った理由

   面接を担当する役員や部長クラスには、この「勝手に推薦枠」を伝えていません。

   事情を知らない役員・部長は、普通に面接をして、普通に落とします。

   推薦枠で内定と思い込んでいた学生には、

「役員が(あなたを)気に入らなかった。そもそも、推薦枠と言っても内定を確約した覚えはない。内定を確信したのはそちらの勝手」

と言い逃れます。

   これも、内定取り消しスレスレの話です。

   かくて、オワハラと非難されることもなく、内定取り消しと非難されることもなく、役員面接まで一定の応募者数を揃えることができます。

   今年は当コラム以外でも各マスコミから文部科学省の報告書まで、嫌な顔をした程度でもオワハラと大騒ぎになりました。

   それもあってか、昨年まではオワハラをやって当たり前の金融業界でも、表立ったオワハラがなくなりつつあります。

   30年以上の長きにわたって、オワハラを続けていた金融業界も、ようやく学習能力がついた、と言うことでしょうか(別に、毎年のように内定辞退者を責めて、それで未来の顧客をどれだけ逃しているのか理解できない無能のバカどもめ、とは誰も言っていません)。

   ただし、変に小ずるくなったな、という印象があります。

   無能がいいか、狡猾がいいか、そこはまた議論の分かれるところ。

   いずれにせよ、「勝手に推薦枠」に惑わされないよう学生の皆さんはご注意を。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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