2024年 4月 27日 (土)

凄いコトになっている就活用写真 「ガクチカ写真」狂想曲

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結局、いいのは記念写真?

   では、どんな写真がいいのでしょうか。

   自然に写っているか、わざとらしい記念写真でも、本人かどうか、ちゃんと判別できるものがいい、という意見が多数。

「記念写真で十分です。旅行先で、観光地のお約束、顔出しの撮影版利用とか」(メーカー)
「うちだと、写真だけで採用を決める、というのはまずないです。ただ、ちゃんと書式や指示を守っているかどうか。それから、学生本人がわかって、学生個人の日常風景がわかるものなら、加点することもある、という程度。真面目に机に向かっているだけ、というのもありましたし、にっこり笑っている写真も多いです。ベタですが、それでいいんです」(流通)

   学生から気恥ずかしいかもしれないですが、普段から自分がちゃんと写っている写真をおさえているかどうか、そこで差が出るようです。

「学生本人は撮れているつもりでも、実はちゃんと撮れていない写真が多いです。面倒でも、普段のアルバイトなり、サークルなり、旅行なりでちゃんと撮影する、あるいは自分の写真を撮ってもらうと、結構違うと思います」(商社)

   学生からすれば、印象付けるために、ユニーク、一発芸に走るパターンもあります。

「クールポコの『なぁーにー』の方をまねて、厳しい表情で、手には、自分の名前を書いた半紙。面白いですけど、こういう学生、毎年います。些末なことに時間をつぶして、それでいて新聞もろくに読んでいない学生が多いので、お勧めはできません」(メーカー)
「ダイエット前の巨漢の写真と、ふつうに痩せた写真を並べた学生。話を聞いたら、単に写真アプリで変えただけでした。それなら、最初から記念写真でいいのに」(飲食)

   あれこれ深読みしすぎるなら、まだ記念写真の方がましなようです。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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