2020年 8月 10日 (月)

高人件費が「辛い世の中」生む 日本でカレー売って感じたこと

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   私はカンボジアで「サムライカレー」というカレー屋を経営しているのですが、先日、「出張! サムライカレー!」ということで、福岡のJリーグチーム、アビスパ福岡の試合会場で販売させていただきました。

   その時に感じたのが「日本の人件費、高い」ということです。

  • カンボジア、人件費の安い国
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カンボジアと同じでは大赤字

   日本とカンボジア、物価が全然違う国なのですが、モノ自体の値段はさほど大きく変わりません。野菜などは日本のほうが高いですが、工業製品などは日本のほうが安く、トータルでは2倍弱というところです。

   それに対して、人件費や人件費がコストの大半を占めるタクシー代などは、日本が途方もなく高くなります。カンボジアでバイトを雇うと時給50円から100円。対する日本は1000円。

   カンボジアでタクシーを使って数キロ移動すると200~400円。日本だと2000~4000円。10倍です。

   ちなみに、カレーの売価は3~5倍程度。間違いないのは、カンボジアと同じような人の使い方をしていると大赤字になることです。そのため、日本で商売をやるときは、人の使い方がシビアになります。限られた人数で必要な仕事を全てやる必要があるため、一人に任せる仕事量が多くなり、その仕事も複雑かつ密度が高くなります。

   カンボジアのレストランや小売店にいると、無駄にたくさん従業員がいることがわかります。下手すると、半分くらいの従業員は何もしていない。これには理由があります。彼らは息をするように自然に朝来なかったり、ランチから帰ってこなかったりするので、多めの人数が必要ですし、そもそも複雑な仕事を任せるとミスを連発するという事情があります。

   ただ、従業員たちを見ていると楽しそうに仕事をしており、過労自殺などとは遠いところにいます。日本の外食産業がブラック企業の巣窟となっているのと大きな隔たりを感じます。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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