2024年 4月 20日 (土)

ある日突然、驚くほど英語が聞きとれた! そんな不思議が起る「鍛え方」(31)

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   「聞きながすだけではリスニング能力は上がらない」――。それが何度も失敗を繰り返した末に、私がたどり着いた結論です。

   30年近くあらゆる教材や学習法を試してきましたが、英語の聞き取りだけは「ながら学習」が通用しませんでした。結局のところ、リスニング力を鍛える「王道」はたった一つ、だったのです。

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秘策その13 2時間の「聞きながし」より5分の「集中」!

   「受験英語」の経験しかなかった私が、一番苦労したのが英語の聞き取りでした。ジャパニーズイングリッシュに慣れた耳には、ネイティブが話す英語はまったくの別モノ。学生当時、リスニングの授業はほとんどありませんでしたから、聞き取りは大の苦手でした。

   何とかしてリスニング力を鍛えようと、「英語漬け」の環境に身を置いたりしました。リビングや台所で英語の音声をずっと流しっぱなしにしたり、通勤時間に英語のニュースを聞いたり。お風呂にiPodを持ち込んで、湯船につかりながら英語を聞いたりもしました。

   ところが、どんなに長時間触れても、頭(耳)の中にちっとも英語が残りません。まさに「聞きながし」で、右から左に流れ去るだけでした。

   そんな私でしたが、TOEIC L&Rの学習を機に、驚くほど英語が聞き取れるようになりました。以前ご紹介をした「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」(朝日新聞出版)を使って、音声を聞きながら単語を覚えているうちに、急にネイティブが話す英語が聞き取れるようになったのです。

   詳しいメカニズムはわかりませんが、毎日5分でも「集中して」英語を聞くことが「耳のトレーニング」になっていたのでしょう。

   不思議なことに、たった5分でも集中して英単語やリスニング問題の音声を聞いた後は、海外ニュースやドラマの英単語が一つひとつクリアに聞きとれます。長時間英語を「聞きながし」ても、一切得られなかった効果です。

   結局のところ、「集中して英語を聞く」トレーニングを積み重ねることでしか、聞き取る能力は鍛えられないことを痛感しました。2時間の「聞き流し」よりたった5分の「集中」。 

   数々の失敗を経て、「集中」こそがリスニング学習の「王道」なのだ! と思います。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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