2024年 4月 25日 (木)

転職理由はさまざまあれど、「やりたいことがない」では話にならん!(大関暁夫)

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「幸せです」と、転職後に胸を張っていますか!

   私自身、40代半ばで22年勤めた銀行を辞めて独立したわけですが、その最大の理由となったものは「やりたい仕事へのシフト」でした。

   銀行員としておカネを融資するという形ではなく経験・知識を活かしてもっと企業の本業部分のお手伝いをしたいというのが、その当時、感じていたフラストレーションであり、収入や将来にわたる安定性といったことを最優先で先行きを考えていたなら、決して独立を決心することはなかったでしょう。

   結果的には、あの時に銀行を辞めてよかったことは間違いなく、私自身も先の調査のとおり、「やりたいことをやれているから、今のほうが断然、幸福度が高い」と胸を張って言えます。

   私がそんな結果オーライな転職経験者(表向きは独立ですが、自分で立ち上げた会社への転職ではあります)であることから、Kくんは私のところに転職相談に来たわけで、彼はもしかすると私が「今の会社が嫌ならすぐにでも辞めたほうがいい」といった感じに、無条件に転職の背中を押してくれることを期待していたのかもしれません。

   しかし、結果的に「やりたいことをハッキリさせて、それを実現できる方向で転職は考えるべき」という、彼にとってややハードルの高いことを私に言われて、少し戸惑った様子も感じられました。

   その後、彼は折に触れ、転職活動の報告やら「やりたいこと探し」の一環として資格や特殊技能の勉強をしている話やらをしに、私のところに遊びに来るようになりました。

   その間、彼の話を聞く限りにおいては、まだまだ「やりたいこと」が見えないようで、時々応募してみていた転職応募も思うような結果は得られていない様子でした。

   そんなある日、私自身の先生でもあるコーチングのベテラン指導者Mさんと人材活性化について意見交換する機会があり、「ミッションは心を喜ばせ、人をやる気にさせる」という話をうかがいました。

   内容をかいつまんで言うと、人それぞれには持って生まれたミッションがあり、それを知りそれをおこなうことが自身を最大限に活かし、充実感や幸福感を味わうことにつながるのだということでした。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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