2020年 9月 29日 (火)

「肩書」を離れて会社の未来を追求 「オフサイトミーティング」の活かし方

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   「オフサイトミーティング」の手法を用いて会社経営をコンサルティングしていこうという「スコラ・コンサルト」。丁寧に、社員一人ひとりの話を聞いていくスタイルで、「誰一人もこぼさない」社員一丸になれる会社を目指す。

   人はそれを「理想」というかもしれないが、そうやって会社を軌道に乗せてきた、スコラ・コンサルトのプロセスデザイナー(コンサルタント)の岡村衡一郎氏に聞いた。

  • スコラ・コンサルトのプロセスデザイナー、岡村衡一郎氏は「オフサイトミーティングは、いつもの会議室を変えるだけでなく、役職や肩書などを離れて会社の現状や未来を話し合うこと」と話す。
    スコラ・コンサルトのプロセスデザイナー、岡村衡一郎氏は「オフサイトミーティングは、いつもの会議室を変えるだけでなく、役職や肩書などを離れて会社の現状や未来を話し合うこと」と話す。
  • スコラ・コンサルトのプロセスデザイナー、岡村衡一郎氏は「オフサイトミーティングは、いつもの会議室を変えるだけでなく、役職や肩書などを離れて会社の現状や未来を話し合うこと」と話す。

「何が起こっているのか」「どんな想いで働いているのか」を聞く

   ――「オフサイトミーティング」の手法を用いて会社経営をコンサルティングしていこうと考えたきっかけには、どのようなことがあったのでしょう。

岡村衡一郎氏「30代前半の頃、ある喫茶店のローカルチェーンを支援していました。300人で損益ギリギリのところを、いろいろな施策を実行して来店者数を増やすことを目指したんですね。関係者でじっくり話し合って、さまざまな作戦を立てて実行しました。その結果、リニューアルで800人のお客様を呼ぶことができました。その打ち上げで『プロジェクト、成功しましたね』と、プロジェクトリーダーと喜びを分かち合おうとしたら、『喜んでいるのは、社長だけですよ』と。
当時のわたしは若くて、まだ力が弱く、業績を上げることで満足してしまったところがありました。でも、おそらくなにか見えていなかった、間違えていたんですね。そのことがきっかけとなり、当時からオフサイトミーティングを用いて、一人ひとりの主体性を引き出しながら実績をあげていた、柴田昌治が経営するスコラ・コンサルトの門を叩いたんです。15年前のことですね」

   ――「経営は数字が上がればいい」のではないのですか? オフサイトミーティングという新たな手法は、どのようなものなのでしょうか。

岡村氏「オフサイトミーティングというのは、弊社の創業者の柴田昌治が、自動車メーカーをお手伝いしていた時に始めたものです。『もっとよくしたい』とか、『このあたりを、もっとこうするべきではないのか』などの会社に対しての意見を、役職や肩書を離れて語り、会社の未来や現状の問題解決に向けた話し合いをすることが、オフサイトミーティングの原型なんです。
会社には社長や部長など、それぞれに役割があるわけですが、そういった肩書をいったん脇に置いて、今いったい何が起こっているのか、どんな想いで働いているのかを話し合うのがコンセプト。オフサイトのオフは、『肩書をオフにしましょう』という意味が強く含まれているということです。
もっとわかりやすく言えば、たとえば商品開発部と営業部とでは、いつも対立して、なかなか交わらないように思いますよね。不満の代表例は、営業部だと『商品開発部がもう少し売れる商品を作ってくれたらなあ』とか、商品開発部にしてみれば、『営業部、もう少し頑張ってくれよ』となることが多い。業績が芳しくなければ、本当はどうやったらもっとお客様に喜ばれる商品ができるのかを、一緒に話し合えばいいのですが、そこが会社組織の中に入ると難しいんです。そういった『壁』を、組織はもちろん、個人レベルでも取り払うのがオフサイトミーティングの第一ステップです」

   ――オフサイトミーティングに、手順はあるのですか?

岡村「ルールは立場や肩書を離れて、なるべく本音で話すこと。そして、話をするより相手の話をよく聞くこと。質問する場合はなぜそう思ったのかなど、掘り下げる質問にすることなど、いくつのルールを設定して、まずは対話に慣れてもらうことから始めます。
 世の中で『いい会社』と言われるところは、わざわざオフサイトミーティングをやりましょうと言わなくても、一日1時間くらいオフサイトミーティングに相当するような場を絶えず持っていることが多いです。そのような時間が、おそらく先々の創意工夫、商品やサービスの違いを作るうえで、ものすごく重要なんだと思います。
 つまりは、そういった環境をつくる『人』や『想い』が大事なんです。話し合うことが日頃から意識づけられているかどうかということですね」
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