2020年 8月 5日 (水)

日米貿易協定、日本と米国「勝ったのはどっちだ?」主要紙の論調真っ二つ 社説で読み解く

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   日米貿易協定が2019年9月26日、安倍晋三首相とトランプ大統領の間で最終合意した。安倍首相は「両国に利益をもたらすWin-Win(ウィンウィン)の合意」と胸を張ったが、本当にそうだろうか。

   最終合意は日本にとって成功なのか、失敗なのか。大手新聞各社の論調も「焦る米に乗じた日本」(日本経済新聞)から「米に弱み突かれ屈した」(朝日新聞)と真っ二つに分かれている。主要新聞の9月27日付社説から読み解くと――。

  • 日米貿易協定、日本は勝ったのか?(写真は、安倍晋三首相)
    日米貿易協定、日本は勝ったのか?(写真は、安倍晋三首相)
  • 日米貿易協定、日本は勝ったのか?(写真は、安倍晋三首相)

日経「勝った」産経「引き分け」朝日・毎日・東京「負けた」

   ここで日米貿易協定の骨子をおさらいしておこう。

   まず、日本から米国への輸出では――。

(1)日本の自動車=トランプ政権が離脱する前のTPP(環太平洋経済連携協定)合意では日本車への関税は撤廃するとしていたが、米は関税撤廃に応じず継続協議に。また、トランプ大統領は日本車に対する追加関税をチラつかせていたが、貿易協定の履行中は追加関税の発動はしないと説明した。
(2)日本産牛肉=これまで200トンだけだった和牛の低関税枠を拡大、輸出の好機に。

   米国から日本への輸入では――。

(3)牛肉・豚肉=米国は畜産農家が強く輸入拡大を希望。TPP加盟国と同水準に関税を引き下げる。
(4)ワイン=TPP加盟国と同水準に関税を引き下げる。
(5)コメ=米国は米国産コメの無関税枠の拡大を希望していたが、日本は「コメは聖域」として反対、拡大を見送ることにした。

   こうした決着について、9月27日付の主要新聞の1~3面の特集・解説記事の見出しは大きく論調が分かれた。日本側が「勝った」とみる日本経済新聞の見出しはこうだ。

「『再選』焦る米、乗じた日本 貿易交渉決着、車の高関税回避」

   一方、読売新聞はどっちが勝ったとも負けたともいわない「無色」の立場だ。

「車関税回避全力 日本、牛・豚・小麦を開放 トランプ氏も成果急ぐ」

   産経新聞ははっきりと「引き分け」と断じた。

「妥結優先、日米痛み分け 低い関税撤廃率 トランプ氏、再選向け成果強調」

   ところが、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞は、日本側のはっきりとした「負け」という立場だ。

「米ペース貿易妥結 トランプリスク残る 追加関税の回避、明記されず 米依存の弱み突かれ屈した」(朝日新聞)
「防戦重ねた日本 米、車関税で脅し トランプリスクなお」(毎日新聞)
「トランプ流交渉、懸念現実 米主導権、車追加関税で脅し 『最大限』の後退、日本カード乏しく」(東京新聞)

といった按配だ。

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