2024年 4月 26日 (金)

【日韓経済戦争・番外編】ラグビー日本代表の具智元選手 父親が韓国紙記者に「息子の記事を削除して」と頼んだ理由は?

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

「日本のために最後までプレーしてくれてありがとう」

   それから2年。2019年秋、日本はラグビーW杯で盛り上がった。グ・ジウォンはニュージーランド、サモア、トンガなどラグビー強国の選手たちと共に日本代表メンバーに選ばれた。スクラム最前列で相手と直接ぶつかり合う「3番」(タイトヘッドプロップ)のポジションだ。スコットランド戦ではわき腹を痛めながらも、強い精神力で自分の任務を遂行。史上初の8強入りに貢献した。

   そのグ・ジウォンの活躍ぶりを、韓国メディアは一斉に称賛した。スポーツソウル(2019年10月5日付)「『日本の100分の1?』ラグビー日本代表・具智元の母国・韓国のラグビー事情」が誇らしげに、サクセスストーリーとともにこう伝える。

「ラグビーW杯が日本全国を熱狂の渦に巻き込んでいる。プールA最大の強敵アイルランドと対戦し、19-12で勝利を収めた。そのアイルランド戦で、日本代表の3番を背負って先発出場した韓国生まれの選手がいる。グ・ジウォン25歳。ソウルで生まれ、中学3年の頃に日本へと渡った。日本の高校、大学でラグビーを続け、2017年からはホンダに所属している。彼の父親グ・ドンチュンもラグビー韓国代表として活躍した人物。つまり、グ・ジウォンはラグビー・サラブレッドであるわけだ」

   さて、こんな韓国メディアのグ・ジウォンへのエールを見つつ、中央日報のチョン記者は、こんな感慨を述べている。

「日本は準々決勝で世界最強の南アフリカに3-26で敗れたが、最後まであきらめない闘志を見せ、大きな拍手を受けた。熱気はまだ冷めていない。東京を訪れてみるとさらに実感した。放送と新聞・雑誌では絶えずラグビー代表チームの話が出てくる。グ・ジウォンに対する一部の非難も賛辞に変わった。『日本のために最後までプレーしてくれてありがとう』『具選手を見て大きな感動を受けました』という反応が多かった。グ・ジウォンもインタビューで『(韓日)両国から応援してくれるのでうれしい』と語った」

   そして、日本のラグビー熱を羨望の目で見つつ、こう結んでいる。

「『第2のグ・ジウォン』が出てきて、日本代表でなく韓国代表を引っ張ってくれればどれほどよいだろうか」

(福田和郎)

姉妹サイト

注目情報

PR
コラムざんまい
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中