新型コロナ1日の新規感染者2000人超え 「五輪なんかやってる場合か」「Go Toを中止せよ」怒りの声殺到!

   2020年11月18日、新型コロナウイルスの新規感染者数が全国で初めて2000人を超え、過去最多の2202人(午後9時半現在)になった。東京都でも過去最多の493人。500人の大台が目前だ。

   政府は「第3波」という言葉を認めたがらないが、国民の多くが「第3波」到来の危機に震えている。

   ネット上では「オリンピックなんかにうつつを抜かしている場合か」「Go Toキャンペーンを中止してくれ」といった怒りの声が渦巻いている。

  • 東京都の新規感染者493人を速報するフジテレビ「イット!」(2020年11月18日)
    東京都の新規感染者493人を速報するフジテレビ「イット!」(2020年11月18日)
  • 東京都の新規感染者493人を速報するフジテレビ「イット!」(2020年11月18日)

日本医師会会長「コロナを甘くみず、秋の我慢の3連休を」

   東京都の発表によると、これまでの最多は今年8月1日の472人で、493人はそれより21人上回る。年代別にみると、20代の123人が最も多く、10代未満が26人、30代が92人、40代が89人、50代が66人と続いた。65歳以上の高齢者も77人と多かった。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用」とする都基準の重症者数は前日より3人減の39人だった。

   11月18日夕方、記者会見に応じた小池百合子都知事は、

「世界的に新型コロナの感染が増えています。(東京都の場合)高齢者が多いことが気になります。マスク、手洗い、密を避けるといった基本に徹した予防を心がけるようお願いします」

と語った。

   こうした感染拡大を受け、東京都は11月19日、医師や感染症の専門家が出席する会議を開き、感染状況を4段階のうち最も高い警戒レベルに引き上げる方針だ。

   一方、医療提供体制については、上から2番目の警戒レベルを維持する方針という。警戒レベルの引き上げに伴い、飲食店などへの営業時間短縮の要請をするかどうかについて、都の幹部の中には「繁華街での感染が一時期よりおさまっている今、効果的な対策かどうかはっきりしない」という意見も出ており、慎重に判断するとみられている。

   また、加藤勝信官房長官は同日、

「(Go Toトラベルについて)感染防止策を行えば旅行しても差しつかえない」

と述べ、止める考えがないことを明らかにした。

   しかし、日本医師会の中川俊男会長は18日、緊急記者会見を開き、21日(土)から始まる3連休について、

「コロナに慣れないでください。コロナを甘く見ないでください。国民の皆様には今週末には、再度申し上げますが、秋の我慢の3連休としてお過ごしください」

と呼びかけた。

   そのうえで、

「今後の国内の感染状況の推移によっては、緊急事態宣言やロックダウンなどの強い措置が必要になる。短期間で抑えることが危機的状況を抑えるカギになる。万全な予防対策が一番の経済対策につながる。エビデンス(根拠)はないが、Go Toトラベルが感染拡大のきっかけになったと思う」

と述べた。

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