2021年 4月 23日 (金)

「人類史的なエネルギー転換」が起きようとしている【震災10年 いま再び電力を問う】

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   東日本大震災に伴う東京電力・福島第一原子力発電所の事故から10年。震災直後には原発が運転停止となり、日本は電力不足に見舞われた。その「救世主」として再生可能エネルギー、なかでも太陽光発電は脚光を浴び、日本のあちらこちらでメガソーラーが設置された。

   ところが、どうだ。太陽光発電は現在、そんな盛り上がりなどない。「フクシマ」を見て、ドイツなどでは「脱原発」を加速した。昨今の電力不足では、一部では太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーが原因のようにもいわれている。

   日本の電力はいったい、どこへ向かっているのか――。電力の未来像を、再生可能エネルギーに詳しい環境学者の飯田哲也(いいだ・てつなり)さんに聞いた。

  • 飯田哲也さんは「世界の太陽光発電は加速度的なスピードで伸びている」と話す。
    飯田哲也さんは「世界の太陽光発電は加速度的なスピードで伸びている」と話す。
  • 飯田哲也さんは「世界の太陽光発電は加速度的なスピードで伸びている」と話す。

世界の太陽光発電はうなりを上げて伸びている

――再生可能エネルギーの現状を教えてください。

飯田哲也さん「自然エネルギーには、大きく5つあります。太陽光、風力、地熱、水力、バイオマス。このうち、大きな変化を起こしているのは、太陽光と風力です。世界全体の発電能力からみると、2020年末に太陽光発電が風力発電を抜きました。風力発電も伸びていますが、太陽光発電は、風力発電よりもはるかに速いスピードで増えています。
また、発電のためのコストも10年間で、風力発電が3分の1になり、太陽光発電が10分の1にまで下がっています。今や最も安いコストで発電できるのが太陽光発電です。今、世界全体で『自然エネルギー100%』を目指そうという流れがあって、その自然エネルギーの中心が太陽光発電になっています」

――電力の供給量で見ると、どのくらい伸びているのでしょうか。

飯田さん「世界で見ると、自然エネルギーの供給量は10年前で太陽光発電と風力発電を合わせても1%程度でしたが、現在では10%近くまで伸びています。とくに太陽光発電はうなりを上げて伸びています。世界の産業界においてもこれからのエネルギーの中心を太陽光発電として、認識を大きく変えています。これは『人類史的なエネルギー転換』が起きようとしているのだと思います。10年前には誰も想像しなかったことでしょう。
この10年で世界のエネルギーに対する認識、見方、考え方が変わり、そしてこれからの10年で現実が変わろうとしているのです」
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