2021年 9月 29日 (水)

世界中に変異ウイルスの脅威 「五輪で世界を一つに」この期に及んで... バッハ会長の驚くべき発言(井津川倫子)

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バッハ会長は「五輪だけが世界を一つにできる」と自画自賛

   非常時での五輪開催に批判や不安の声が高まるなか、予定どおり来日したバッハ会長。来日直前に国連人権理事会に寄せたビデオメッセージでは、「(東京五輪で)アスリートたちが平和と連帯の強いメッセージを世界に発信する」と、五輪が果たす役割について期待を示しました。

The Olympic Games are the only event that unites the entire world in peaceful competition
(オリンピックは平和的に世界を一つにできる唯一のイベントだ:AFP)

   バッハ会長は、「Keep politics out of the Games」(五輪から政治を排除せよ)とも発言。世界中の人々が新型コロナウイルスの感染拡大や気候変動がもたらす災害、内戦や差別、テロといった、ありとあらゆる脅威にさらされている中で、「五輪だけが人々の心を一つにできる」「政治色はない」と自信たっぷりに宣言しているのです。

   ロサンゼルス・タイムズ紙が指摘しているように、IOCにとっては「お金」が五輪強行の「モチベーション」かもしれませんが、日本政府や各国政府がこれほど「五輪を特別扱い」する姿に、「政治的利用」が透けて見えています。

   「平和」からすっかり遠ざかってしまったような五輪。バッハ会長のメッセージが空回りしているように感じます。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、緊急事態宣言に関連した表現をご紹介しましょう。

state of emergency:緊急事態

declare a new state of emergency
緊急事態を宣言する

quasi-state of emergency:まん延防止等重点措置
「quasi」
「類似の」「疑似」という意味の単語です。

   世界中の人々が、五輪を取り巻く「お金」と「政治」に気づいてしまった今、人々を新型コロナ感染拡大の危険にさらしてまでも強行される五輪に「平和」を見いだすことができるのか。開催が近づくにつれて「五輪こそが非常事態」の様相を帯びているようです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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