2024年 5月 3日 (金)

みんなが探した「本気」で住みたい街ランキング! 近畿圏の「買って住みたい街」は「姫路」 では、「借りて住みたい街」は?【住みたい街 近畿圏・中部圏・九州圏】

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   近畿圏の「買って住みたい街」ランキングで「姫路」(兵庫県)が、「みんなが探した住みたい街ランキング 2023」で、第1位に輝いた。不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営するLIFULL(東京都千代田区)が2023年2月13日に発表した。

   ランキングは、LIFULL HOME'Sに2022年に掲載された物件のうち、実際の検索・問合せ数から算出した「実際に探されている街・駅」で、「買って住みたい街」は購?物件、「借りて住みたい街」は賃貸物件の順位となっている。

   「借りて住みたい街」はどこか? では、気になるランキングを見てみよう。

  • 近畿圏・中部圏・九州圏、「本気」で住みたい街は?(写真はイメージ)
    近畿圏・中部圏・九州圏、「本気」で住みたい街は?(写真はイメージ)
  • 近畿圏・中部圏・九州圏、「本気」で住みたい街は?(写真はイメージ)

「姫路」が返り咲き! 物件価格の高騰で「二極化」の兆し

【近畿圏(大阪府、兵庫県、京都府)】

近畿圏の「借りて住みたい街」「買って住みたい街」ランキング(LIFULL HOME'S)
近畿圏の「借りて住みたい街」「買って住みたい街」ランキング(LIFULL HOME'S)

   近畿圏の「買って住みたい街」ランキングは、「姫路」(兵庫県)が前回の4位から上昇して1位に返り咲いた。2018年、19年に1位となって以来の3度目のトップ。20年以降も2位→5位→4位と上位の常連で、人気、実力ともに高いエリアとして定着している。

   1位の要因を、LIFULL HOME'S 総合研究所は「コロナ禍で大きく後退したインバウンド効果が2022年に戻り始め、姫路市を中心とした『播磨圏域連携中枢都市圏』の再活性化および事業集積性の高まりとともに、居住ニーズが顕在化したことがある」としている。

   2位は「本町」(大阪市)。商都・大阪の中心だが、ここ数年タワーマンションの分譲が本格化して注目されている。最近でも300戸超、500戸超クラスの大規模タワーマンションの分譲が続いており、「これらの物件への注目度が高いこともあって問い合せ数を大きく伸ばした」とみている。

   3位は「堺筋本町」(大阪市)で、2022年の35位から急上昇。徒歩5分ほどの距離に位置する「本町」との中間エリアで分譲されているタワーマンションへの問い合せ数が急増した。

   トップ3の顔ぶれが入れ替わった。

   前回1位の「谷町四丁目」(大阪市)は4位に後退。3位だった「三ノ宮」(兵庫県神戸市)も、今回はマンション分譲が少なかったことから、18位に大きく後退した。

   5位は「寝屋川市」(大阪府)、6位は「大宮」(京都市)、7位「高槻」(大阪府)、8位「垂水」(兵庫県神戸市)、9位には前回104位から急上昇した「西長堀」(大阪市)、10位には明石市(兵庫県)の「大久保」がベスト10入りした。

   京都・四条大宮エリアでマンションの分譲があった「大宮」や、46階建て・総戸数500戸の大規模タワーマンションが分譲中の「西長堀」がランキングを大きく上げたように、「買って住みたい街」は、エリア以上に物件に対する注目度によって順位が変動する傾向が顕著だった。

   LIFULL HOME'S 総研は

「大阪市、京都市の中心部でのマンション分譲が継続、拡大していることから、物件の供給スタイルが、やや二極化の兆しを示しはじめていることがわかる。首都圏から2年ほど遅れたが、徐々にニーズが生活スタイルに応じて分化している」

と、分析している。

◆借りて住みたい「江坂」「三ノ宮」僅差のトップ争い

   近畿圏の「借りて住みたい街」ランキングは、大阪メトロ・御堂筋線の「江坂」(大阪府吹田市)が2年連続の1位だった。2017年から5年連続でトップを守っていた「三ノ宮」(兵庫県神戸市)が2位で、その差はわずか。「2強」を形成する。

   1位の「江坂」は、2駅先の「新大阪」で東海道・山陽新幹線と大阪メトロ・御堂筋線が交わり、大阪国際空港にも近いため、大阪中心部や他の地域へのアクセスの良さから、単身者の流入が多いエリア。また、吹田市は子育て関連の行政サービスが手厚いことでも知られ、ファミリー層からも支持されていることがトップの要因としている。

   2位の「三ノ宮」は、神戸市営地下鉄「三宮」、JR神戸線「三ノ宮」、阪急・阪神線「神戸三宮」を最寄りとする賃貸物件があり、結果的に駅勢圏(駅周辺の繁華性が維持されているエリア)がとても広く、物件問い合せ数も確実に積み上がる。

   3位の「大正」(大阪市)は、前回7位に躍進し、今回は初のベスト3入り。京セラドーム大阪には徒歩圏で、駅周辺に大型スーパーやホームセンターもあり、賃貸物件もコンスタントに供給されてきたため、徐々に人気が高まってきた。

   4位は「出町柳」(京都市)、5位「大国町」(大阪市)、6位「新大阪」(大阪市)、7位「京橋」(大阪市)、8位「阿波座」(大阪市)、9位には「武庫之荘」(兵庫県尼崎市)、10位には「神戸」(兵庫県)がランクインした。

「近畿圏では首都圏のような『賃貸ニーズの郊外化』は認められない。特に大阪市内では賃料水準の比較的安価なエリアで探そうというユーザーの意向はあるものの、それが首都圏のように準近郊・郊外まで拡散することはなく、現在居住するエリアから大きく移動せずに生活を継続するケースが多いようで、これは各市街地中心部の賃料水準も首都圏のように高くなく、物価高騰の状況にあっても郊外方面に転居する経済的メリットがやや希薄なことが要因とみられる」(LIFULL HOME'S 総研)
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