千代田化工建設、平均給与は926万円!? 加速する「脱炭素社会への移行」に貢献 気になる業績や株価もチェック【よくわかる企業分析】
2023.03.02 07:00
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主要顧客はカタールやインドネシアの企業
千代田化工建設の「エンジニアリング事業」の単一セグメントですが、2022年3月期の本決算概要(決算説明会資料)には、いくつかの切り口での内訳が示されています。
まず、千代田化工建設は事業分野別の業績を大きく「エネルギー」と「地球環境」に分け、エネルギーには主力の「LNG・その他ガス関係」と「石油・石油化学」を、地球環境には「医薬・生化学・一般化学関係」と「環境・新エネルギー・インフラ・その他」を含んでいます。
2022年3月期の「完成工事高内訳」(本業の売上)では、LNG・その他ガス関係が全体の51%を占めています。一方で、「受注高内訳」(将来の売上)では、環境・新エネルギー・インフラ・その他が78%と大半を占めており、地球環境分野が存在感を見せています。
「受注残高内訳」(受注高から売上高を引いた額)は、LNG・その他ガス関係が強く69%を占め、環境・新エネルギー・インフラ・その他の25%と合わせると94%を占めます。
地域別の「完成工事高内訳」は、日本国内が38%と最大です。次いで、中近東・アフリカの26%、アジア・オセアニアの18%、北中南米の10%が続き、日本に拠点を置きつつグローバル市場でビジネスを展開している会社といえます。
有価証券報告書によると、主要な顧客ごとの売上高が最も大きいのは、カタールエナジー(中等カタールの国営石油会社)の754億円、次いでビーピー・ベラウ・エルティーディー(インドネシア)の315億円です。