千代田化工建設、平均給与は926万円!? 加速する「脱炭素社会への移行」に貢献 気になる業績や株価もチェック【よくわかる企業分析】

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2050年カーボンニュートラル達成に貢献

   三菱商事による経営支援を受けて、千代田化工建設は新中期経営計画を推進中です。

   「2030年のありたい姿」として、2030年度までに連結純利益300億円以上(2023年3月期の予測は150億円)を掲げるほか、「事業ポートフォリオの革新」として2020年度には10%程度だった「新規事業」の利益貢献度を50%に引き上げる、という目標を掲げています。

   そして、「水素社会をはじめとする脱炭素社会への移行を高い技術で加速し、2050年カーボンニュートラル達成に貢献する」としています。

   なお、新規事業とは「水素・炭素循環、再生可能エネルギー、エネルギーマネジメント、ライフサイエンス」のことで、既存事業「LNG・ガス、石油・石化、金属、産業設備」に対するものです。

   さらに、「低炭素・カーボンリサイクルの取り組み」「水素事業」「エネルギーマネジメント事業」「ライフサイエンス事業」の4つの領域において、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を行い、ビジネスと業務を変革するとしています。

   なお、2023年3月28日に東証グロース市場への上場を予定しているアレントは、プラントの配管設計ソフトを千代田化工建設と共同で開発し、SaaS形式で石油化学会社などに提供しています。本来の意味でのDXを本気で推進しようとしている点は評価できるのではないでしょうか。

   千代田化工建設の株価は2014年には1500円を超えていましたが、2018年12月には250円に急落し、2020年3月には192円の安値をつけています。現在は400円台前半に回復しています。

   2019年3月期からは配当を停止しており、業績回復に伴い配当を復活することになれば、株価も上昇する可能性があるでしょう。(こたつ経営研究所)

こたつ経営研究会
こたつ経営研究会
有価証券報告書や決算説明書などの公開情報を分析し、会社の内情に思いをめぐらすニューノーマルな引きこもり。昼間は在宅勤務のサラリーマンをしながらデイトレード、夜はネットゲームをしたりこたつ記事を書いたりしている。好きなピアニストはグレン・グールド。嫌いな言葉は「スクープは足で稼げ」。
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