2024年 4月 18日 (木)

米メディアも「ヌートバー選手は世界の宝」と絶賛! 華麗なる「辣腕実業家」の家系にも注目(井津川倫子)

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   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンの世界一に貢献したラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)の人気が留まるところを知りません。

   WBC前はほぼ無名だったヌートバー選手。レギュラーの座をめぐって熾烈な争いが予想されていましたが、ふたを開けてみたら打率3割の大台に乗せる好調ぶり。「カージナルスで最も信頼できる選手」と、評価もうなぎ上りです。

   連日のようにヌートバー選手の話題がメディアを賑わすなか、華麗なる「辣腕実業家」の家系にも注目が集まっています。

ヌートバー選手 「今、人生で最高の時を過ごしている」

   米大リーグ・カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手は、WBCで日本代表の世界一に貢献して一躍人気者になりました。2018年にドラフト8巡目でカージナルスに指名されたあと、21年にメジャー初昇格。22年の後半から1軍の試合に出る機会も増えていましたが、とりわけ外野手の層が厚いとされる同チーム内では、あくまでも「準レギュラー」の位置づけでした。

   WBCがきっかけで日本での人気が沸騰。テレビCMに2本出演していると話題になっていますが、辛口の米メディアは、「人気よりも実力がすべて。果たして、レギュラーの座を獲得できるかどうか」と、様子見ムードが漂っていました。

   ところが、シーズン直後に突き指をして戦列を離れていたヌートバー選手が、復帰後にヒットやホームランを量産してチームの勝利に貢献し始めると、米メディアが一気に方向転換! 「ヌートバーは世界の宝だ!」と、興奮気味に報じるまでになっています。

Lars Nootbaar is an international treasure
(ラーズ・ヌートバーは世界的な宝物だ:米野球サイト)

   記事では、ヌートバー選手が「one of the team's most reliable performers」(チームで最も信頼できる選手の一人になった)と、その実力を高く評価していますが、実力だけならもっと素晴らしい業績を残している選手はたくさんいるはずです。スター選手がひしめくメジャーリーグのなかで、とりわけヌートバー選手が「winning the hearts and minds of everyone」(みんなの心を奪っている)のは、その「人柄」だと大絶賛しています。

   WBCで世界中の人々が目にしたのは、ヌートバー選手が大舞台でプレーできる喜びを全身で表す姿でした。百戦錬磨のプロ選手に交じって、まるで少年のように全力でプレーするヌートバー選手のエキサイトぶりが、画面を通じて世界中に「infectious」(伝染)。WBCの成功につながった、と伝えています。

   さらに、ヌートバー選手の「人柄」がにじみ出ているとして、次のようなコメントを紹介しています。

I'm having the time of my life right now
(僕は今、人生で最高の時を過ごしているんだ:米野球専門メディア)

   ヌートバー選手によると、誰もが「ゲームを楽しんでいるように見えるね。いつも笑っているし、楽しんでいるみたいだよ」と聞いてくるそうです。

   それに対してヌートバー選手は「そりゃそうだよ。だって、野球選手になるのは僕の夢だったんだ。楽しんでいるのは当たり前だよ」と反論! 「みんな、僕のことをからかっているのかな?」と笑いながら、「今、人生で最高の時を過ごしている」と語ったそうです。

   たしかに、子どもの頃からの夢をかなえてメジャーリーガーになり、そして日本代表の一員としてプレーすることは、ワクワクする体験でしょう。「夢が現実になったんだ。楽しくて当たり前だよね?」という、ヌートバー選手の素朴な疑問も理解できます。

   それでも、ヌートバー選手が世界中の人たちの心を奪い、目が肥えた本場米国の専門記者が「世界の宝」だと称するのは、夢をかなえた喜びを素直にエンジョイする姿が、多くの人が忘れていた人生の価値を思い出させてくれるからではないでしょうか。

   「Lars Nootbaar is a rising star in MLB」(ラーズ・ヌートバーはメジャーリーグの輝く星だ:メジャーリーグ公式サイト)といった報道が米国で増えているのは、ヌートバー選手の「人柄」が「伝染」している証だとも言えます。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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