みなさん、こんにちは。今回は、会社のルールよりも「こっちの方が効率的」だと文句を言ってきた部下とどう関わるか、というテーマでお話していこうと思います。
このようなシチュエーションにおいて、上司としてどのような考え方をもち、部下にフィードバックすればよいのか考えていきましょう。
視野を広げる関わり方をする
<会社のルールよりも「こっちの方が効率的」だと部下に文句を言われたら...どうフィードバックする?【リーダーの「コミュ力」vol.4前編】>の続きです。
前編では、効果的な意見については、上司として責任を持ち、積極的に取り入れることをお伝えしましたが、すべての意見が効果的なわけではありません。また、会社の方針を無視して一人だけの意見を取り入れてやり方を変えることは、「全体最適」の考え方からして難しいことです。
Dくんが自部門のことだけ考えたルール変更を提案してきた場合、私が行う2つの関わり方を紹介します。
1つ目は、部下の視点を広げてあげる関わり方です。
これは、物事をひとつの方向からではなく、多面的に見るよう提案するといってもいいかもしれません。まだ2年目だとすると、会社の方針や他部署の仕事内容を完全に把握できていないことの方が多いでしょう。
「この部門からすると、Dくんの提案はこういう問題が出てくると思うんだけど、どう考えているのかな」と、具体例をあげて聞くのは、視点を広げて物事を考えるきっかけとなりえます。
また、「他の部署から見た観点も含めて提案書にまとめてくれないかな」と提案することも、Dくんの鼻を折らずに他部署に与える影響を考えてもらうのに効果的です。