ケースバイケースだが、系列会社では「およそ半分の時間削減」
「assetforce リース会計パッケージ」は、契約書をAI-OCR(AI技術を活用して、画像データから文字を認識・抽出する機能)と生成AIで読み取り、必要な情報をシステム上に自動入力する機能が搭載されている。加えて、PDFビューワー機能で入力箇所の照合に対応した。
機能はほかにもある。「リース期間推定機能」では、契約情報から期間判定を補助する。企業ごとのリース判定ロジックにあわせてカスタマイズ対応も可能だ。「ワークフロー機能」では、各部署や親子会社間にまたがる承認フローを組むことができ、多面的な精査を叶えるという。
リースは、契約期間中も適切な管理が必要となる。縄野氏は「煩雑な利息計算を手計算で行う不安がある、新規契約時や契約条件の変更時に必要な計算を正確に行いたい──こういったニーズは当然ある」とし、借り手の開示に求められる情報が帳票や仕訳形式で出力できる点をアピールした。契約更新や満了などを見落とさないよう、アラート設定もある。
新パッケージを使った場合の効果については、企業によって業務プロセスは異なるが、一例として系列会社のSMFLみらいパートナーズで試算すると「およそ半分の時間削減になる」と紹介。OCRの精度は現状80%ほどで、今後も改善を目指すが、「正確な入力を担保するものではなく、あくまでも業務効率化をサポートする」と補足した。