変動型金利から固定型へシフトの傾向 住宅ローン市場の変化に対応した新たなローン登場

高齢になっても住み続けるための新しいローン創設

   現役世代だけでなく、60歳以上向けの取り組みとして、「リ・バース60」も紹介された。用途としては、マンション購入、注文住宅、自宅のリフォームなどが対象となっている。融資限度額は1億2000万円。住宅金融支援機構が提携している民間金融機関が提供する住宅ローンである。このローンで同機構の立ち位置は保証会社的なものになるという。支払方法は次のようになる。

   一般的な住宅ローンは、利息と元金を合わせて定額を返済するが、リ・バース60の場合、毎月支払うのは利息のみ。年金受給者のように収入が少なくても支払の負担が軽くなる設計になっている。借入している元金に関しては、亡くなったとき、相続人が一括して返済するか、物件を売却して代金にあてるか、どちらかの方法がとられる。なお、連帯債務で借入れをした場合は、主債務者と連帯債務者がともに亡くなったときに返済となる。住宅融資 融資保険企画担当部長の牟田寿穂氏はこう付け加える。

「返済時に、資産価値が下がった場合、追加の残済を請求されるのではないかというご心配をされる方もおられますが、その場合は保険でカバーできるように設計されております」

   ちなみに、2025年12月末時点における利用者像は、所要額が2971万円、借入額1542万円、毎月支払額4.5万円。年金受給者割合は53%である。これまでの累計申請数は10000件を突破している。

   そして、高齢になったときにローンの残債が残ってしまうケースに対応するためのローンとして、「特定残価設定ローン保険」が創設される。住宅価格の高騰もあって、子育て世代の返済負担を軽減できるものとして期待されるものだ。詳細は現在設計中だが、基本的には返済方法は前記のリ・バース60と同じ仕組みで、毎月利払いのみの元利据置ローンに加えて、毎月元利払いの割賦返済ローンを組み合わせることで、月々の支払負担を減らせる。たとえば、元利据置ローンの融資が2800万円(想定金利1.0%)で、元利据置ローンが1200万円(想定金利2.0%)の場合、40~75歳までの返済額は、元金据置部分が2万円、割賦返済部分が7.9万円で合計9.9万円。75歳以上では元金据置部分の月々2万円だけの支払いとなる。元金据置ローンの場合は死亡時などに一括返済という形をとる。

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