風邪かなと思ったとき4割近くがAIに相談 塩野義製薬、風邪症状時のAI利用と医療受診に関する調査

医師は「AIの情報で自己判断する人がいる」と危惧

   さて、上記のような調査結果を医師は受け止めているのか。一般病院および医院、診療所、クリニックで治療にあたる医師100人に見解を聞いている。

   まず、「生活者の日常にAIが浸透することによる患者さんの医療機関受診行動への影響」を聞いたところ、68.0%が「影響あり」と回答。具体的な影響としては、「自分の状態をAIの情報をもとに自己判断する人がいる」と答えた医師が58.8%ともっとも多い。

   次に、「風邪の症状を感じた患者さんが受診前にAIに相談すること」を医師はどう考えているかと聞くと、84.0%は「感染症は似ている症状が多いため、種類や重症度をAIへの相談だけで正確に判断するのは難しい」と答えている。「いろいろな感染症の可能性が考えられるので、すぐに医療機関を受診してほしい」と答えた医師は、66.0%。受診前のAI相談は、「医療機関への受診遅れにつながる」と危惧する医師が58.0%いた。

   では、医師が考える望ましいAIの活用方法とはどのようなものなのだろう。多い順に列挙すると、「受診すべき診療科や相談先の目安を知るため」(86.0%)、「生活上の注意点を確認するため」(86.0%)、「受診前に不安な点や質問事項を整理するため」(85.0%)。一方、望ましくないAIの使い方として6割以上の医師が指摘するのが、「薬を飲むかどうかの判断に使う」「疾患の自己判断のため」である。

   体調管理のためにAIを利用することに関して、74%の医師は「有効である」と考えていることも明らかになっている。また、風邪の初期症状時において、「患者は、医師よりAIの方が相談しやすい」と76%が答えている。ただ、「AIの意見をうのみにせず、参考程度にしてほしい」(88.0%)、あるいは「AIに相談した内容を医師に伝えた方がよい」(72.0%)と注意を促している。

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