Anthropic、AIサイバーセキュリティ連合「Project Glasswing」を始動——未公開モデル「Claude Mythos Preview」が主要OSの脆弱性を数千件発見

Anthropic(アンソロピック)は2026年4月8日、「Project Glasswing(プロジェクト グラスウィング)」を発表した。これはAmazon Web Services、Apple、Broadcom、Cisco、CrowdStrike、Google、JPMorganChase、Linux Foundation、Microsoft、NVIDIA、Palo Alto Networksと連携し、世界の重要なソフトウェアインフラのセキュリティ強化を目的とした業界横断的な取り組みである。

https://www.anthropic.com/glasswing

このイニシアティブの中核となるのが、Anthropicが開発した未公開の新フロンティアモデル「Claude Mythos Preview」だ。同モデルはコーディング・脆弱性発見において、最も熟練した人間のセキュリティ専門家に匹敵する能力を持つとされており、既にすべての主要オペレーティングシステムおよびウェブブラウザを含む重要ソフトウェアにおいて、数千件のゼロデイ脆弱性(開発者が未認識の脆弱性)を発見している。中には数十年にわたって人間のレビューや数百万回の自動テストを通過してきたものも含まれる。

具体的な成果として、Mythos PreviewはOpenBSDに存在していた27年前の脆弱性(ネットワーク接続だけでリモートクラッシュを引き起こすもの)、FFmpegにおける16年前の脆弱性(自動テストが500万回ヒットしても検出できなかったもの)、Linuxカーネルにおける複数の脆弱性の連鎖(一般ユーザー権限からマシン完全制御への特権昇格を可能にするもの)を発見した。これらはすでに各ソフトウェアの開発元へ報告・修正済みとなっている。

Anthropicはプロジェクトの一環として、参加パートナーにMythos Previewへのアクセスを提供するほか、重要なオープンソースインフラを構築・管理する40以上の組織にも同モデルへのアクセスを拡大する。さらに、モデル利用クレジットとして最大1億ドルを投じるとともに、Linux Foundationを通じてAlpha-OmegaとOpenSSFに250万ドル、Apache Software Foundationに150万ドルを寄付することも発表した。

なお、Claude Mythos Previewは一般公開を予定していない。Anthropicは今後、新たなセキュリティセーフガードを実装したClaude Opusモデルを公開し、将来的にMythosクラスのモデルを安全に広く展開できる体制の構築を目指すとしている。Project Glasswingは、AIが主導するサイバーセキュリティ時代において防御側が優位に立つための重要な第一歩と位置づけられており、今後も業界・政府機関との連携を深めながら活動を継続する予定だ。

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