2021年 4月 15日 (木)

茨木のり子に感銘し読み返す

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■『茨木のり子 自分の感受性くらい』(編:別冊太陽編集部 平凡社)
■『隣の国のことばですもの─茨木のり子と韓国』(著:金智英  筑摩書房)

   政府が国会に提出した法案の条文などにミスが相次いでいることが大きく報じられている。10年近く前に、「知られざる法案作成業務の実態 霞が関の隠れたベストセラーとは」との題で、法案作成の過酷さについて紹介したことがある。いずれにしても、ミスを100%完璧になくすということには、たいへんなコストを要する。局部的な改善だけではなく、法案成立までのプロセス全体を見渡した対策が望まれる。

いろんな人の声を代弁

   詩人の茨木のり子が2006年2月に亡くなって15年になる。評者は、日常、詩とはまったく異なる役所の文章作成に身を沈めているわけだが、2010年11月に出た後藤正治著『清冽 詩人茨木のり子の肖像』(中央公論新社 2014年に文庫版)をたまたま読んで、この詩人の、自分の律し方に深く感銘を受け、おりにふれて、彼女の詩や文章を読み返すことが多くなった。明晰だが真面目な自分をちゃかすかのようなユーモアもいい。

   『教科書に出会った名詩一〇〇』(新潮社 2014年)や『教科書でおぼえた名詩』(文藝春秋 2005年)には、茨木のり子の詩だと「わたしが一番きれいだったとき」と「自分の感受性くらい」が掲載されている。評者もたぶん教科書で学生時代に読んだはずの「わたしが一番きれいだったとき」は、やはり彼女の代表作といっていいと思う。

   「戦後詩のなかで一篇だけあげるとしたら『わたしが一番きれいだったとき』なんです。・・茨木さんはいろんな人の声を代弁してる気がします」(井坂洋子氏と小池昌代氏の対談「宇宙を超える重みと深さ」中の井坂氏の発言。『文藝別冊 茨木のり子』(河出書房新社 2016年))にまったく同意する。

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