「世界一プレッシャーに弱い男」新大関・琴光喜の挑戦
2007年09月28日21時58分
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(c)NHK
「スポーツの頂点」を目指すアスリートの心理状況を深く追究する「ドキュメントスポーツ大陸」。今回は、今年7月の名古屋場所で大関昇進を果たした琴光喜にスポットをあてる。
31歳3か月での大関昇進は、年6場所制になった1958年以降の最年長記録。最初の大関昇進をかけた挑戦から実に5年がたっていた。現役最多の技能賞7回を受賞した実力を持つ力士だが、自身は「世界一プレッシャーに弱い男」と語る。稽古場では横綱級の相撲を見せるものの、本番で力が出し切れないのだ。
先の名古屋場所前、先代親方の鎌谷紀雄(元横綱・琴桜)に「この機会を逃したら引退したほうがいい」と突き放された。「これで最後」と腹をくくった取組は、これまでにない気迫に溢れていた。
大関昇進の伝達式では「いかなる時も"力戦奮闘"」と誓った。技に頼るのではなく、力を前面に出す相撲を決意し、綱取りを宣言した。新大関として迎える9月場所までの日々を、琴光喜はどのように過ごし、自らを進化させていったのか?
最年長で新大関となった琴光喜のさらなる挑戦を見つめる。