なぜ若者はケータイ小説を求めるのか?
2007年11月17日06時00分
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(c)NHK
160万部という驚異的な売り上げを誇る恋愛小説「天使がくれたもの」。作者は、20代の女性、Chaco。彼女は携帯電話の書き込み機能を使って小説を執筆する。「ケータイ小説」と呼ばれる新しいジャンルだ。
毎日のように更新され物語が進んでいく「ケータイ小説」の読者は、中高生から20代の女性たちだ。多いもので1日に数千人の読者がつくという。最近では、「ケータイ小説」が書籍化され、数十万部から百万部を超えるベストセラーも生まれている。
今回の「ETV特集」では、「書き手」と「読み手」、「出版社」を追いながら、なぜ若者たちがケータイ小説を求めるのか、を解き明かしていく。その現象の奥に潜む2007年の若者の心象風景とは何か? 写真家で作家の藤原新也が、若者の時代感覚に鋭く切り込む。