森光子を抱きとめて阻止 でんぐり返し「封印」の攻防

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   森光子といえば「放浪記」。その見せ場のひとつ、でんぐり返しが、来年2008年1月からの公演では見られなくなる。きのう(29日)行われた制作発表会で明らかにされた。ここで司会を務めた笠井信輔がレポート。

1日でも長く

   「放浪記」は1961年初演。森光子は41歳だった。以来46年間に1853回。森も87歳である。身体を気遣った東宝が、「でんぐり返しはやめましょう」と封印したわけだ。公演は新しいシアタークリエで3月まで。ついで富山、福岡・博多、大阪、名古屋と年末まで続くのだから、まあ、歳を考えれば、わからないでもない。

   このでんぐり返し、はじめは3回やってたが、のち1回になった。和服に帯をしめてだから、若い頃でも「3回はきつかった」と森はいう。だが、観客がこれを待っていることも確か。「やめると裏切ることになる」と森は最後まで悩んでいたという。

   森は会見で、「複雑で、さびしいの一言ですむ話ではない」と話したが、笠井の「いつかはやめないといけなかった」との問いに、「それ、忘れていました」。「ある日やってしまうかも。ああいうものって、やる気になったときは、もうやってるでしょうね」

   笠井はカメラの前で、「やってはいけません」と森と指切りをして見せた。森はカメラに向かって、「小倉さん、お気持ちが向いたら見に来て下さい」

   小倉は「シアタークリエは、客席は少なくなったけどその分演じる人との距離は近くなった。やるかもね」

   前田忠明も「やりそうになったら、共演者が抱きとめることになってるとか」
   佐々木恭子は「1日でも長くやってもらいたい。2000回も見えてきているし」
   笠井が「そうなんですよ。新しい放浪記が生まれると思います」としめくくった。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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