妻に逃げられない男になる法 マイク眞木に伝授

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   スピリチュアルなんちゃらにヒーリングなんたら。近頃は、いかがわしいカタカナの肩書をつけた輩がテレビ画面内に跋扈(ばっこ)するようになった。

心の中に帰ってくるよ

   じつに嘆かわしいことだ。なぜなら、彼らが大層にも肩書にしてる類のことは、一流の詐欺師や大占い師が、自分の仕事に付随する一部分として当たり前のようにカバーしてきた領域なのである。もちろん、ズバリ!のホストにして日本一のフォーチュン・テラー、細木数子先生もその例外ではない。

   さて、この日のゲストは「元祖・チョイ悪オヤジ」のマイク眞木。1966年のソロデビュー曲「バラが咲いた」で知られる、あるいは、それでしか知られていない歌手は、三度の結婚を経験するという"壮絶"人生を歩んできた。現在、63歳にして5歳の娘(長女)を持つ。前々妻の前田美波里との間に生まれた俳優の真木蔵人にも4歳の娘がいて、実の娘と孫娘がほぼ同年代だそうだ。

   しかし、酒・ギャンブルはやらず、家事をこなし、夫としては理想的と思われた男が、2度も妻に見捨てられた。一体なぜなのか。「気が付いたら(妻が)居なくなってたんですよね」とトボけるマイク。「気付くの遅いですねー」とくりぃむしちゅー・上田が突っ込んだとき、センセイはすでにコトの真相を見抜いていた。

   その真相とは――!? 心の中にマイクの母親がいるせいだ。マイクの母親は早世したそうで、彼は自分の妻に母親を求めすぎている。それでは「どんないい人も収まらない」

   「そうでしょうね」と認めつつ、「どうしたらクリアできるのかなあ」とつぶやくマイク。センセイの解決策は、墓参りだ。「お母さんの墓をたてなさい。お参りして、いい形のお別れをしなさい。お母さんはあなたの心の中に観音様になって帰ってくるよ」

   そのとき、マイクは全ての女性を慈しむことができ、子供たちには光明が当たり、「あなたも、もっともっといい仕事ができますよ。あなたの腕は錆びてない」

   「墓」はセンセイの定番ネタだが、今日はなかなかの熱演ぶり。筆者的に「ひょっとしたら、そんなこともあるかもしれないな」と思わされないでもないでもなかった。

   マイクの潤んだ目をカメラがしつこく狙う。残念ながら、涙をこぼすシーンはなかったが、「やる気がでた。よおし、という感じ」と、センセイのカウンセリングにすっかり満足した様子であった。

   さて、次週のズバリ!のゲストは――歌手の西川峰子。この番組的に王道を行く人選と思われる。来週もまた、「壮絶」「人生」の「真相」について、初(大)「激白」が聞けそうだ。

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