2024年 4月 26日 (金)

夫の友人「この裸奥さんじゃない?」 銭湯盗撮の実態

   女性の敵はやはり女性だった。銭湯や温泉施設での女湯の「盗撮」のことだ。男が入れないのだから当然、犯人は女となるのだが、同性を裏切ったその理由が、単に「お金のため」と聞くと…

緊張しながら入るのは……

   Aさんは盗撮をまったく気付かず、わかったのは3年以上も経ってから。市販されていた映像を見た夫の友人から「奥さんでは?」との連絡で、確認したのだという。

   どのような方法で盗撮したのか盗撮防止の運動を展開している人の話では、「お風呂セット」のカゴの中へ、タオルやシャンプーと一緒にカメラを紛れ込ませるのだという。

   そこで原元が、実際に盗撮をした経験があるという女性を直撃したところ、女性は「盗撮が好きな彼氏を手伝っていた。120分テープで1本8万円で、おカネがいい。今は反省している」とか。

   Aさんは「今でも温泉の大浴場に入るのが怖い。ネットなどで、あの時の映像が販売されているのではないかチェックしているが、盗撮の多いのに絶望的になっている」という。

   で、警察に相談に行ったが、時効だとか、取り締まる法律がないとかで取り上げてもらえず、訴訟を起こした。

   番組は、生々しい盗撮の実態をVTRで報じたあと、取材した原元が「ある被害者の女性は、子供が大きくなって見られるのが辛いと、手首を切った人もいる。どうしたらいいでしょう」と涙ながら訴えた。

   弁護士の石丸幸人が「プライバシー侵害になるが、名誉棄損に当たるかどうか、ちょっと…」、作家の吉永みち子は「温泉に緊張しながら入るのはかなわない」と。

   「報道の自由」と絡んで盗撮を規制するのは難しいという。が、こうした場所での盗撮は、販売会社も含め規制の網をかけるのはさほど難しいとは思えない。それがダメなら、欧米式に水着を着て銭湯や、温泉に入るしかないかも。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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