2020年 12月 1日 (火)

感動話はいいけれど 「善意押し付け」ご勘弁

健康への新アプローチ。大正製薬の乳酸菌入りごぼう茶が初回たったの980円。

   フジテレビの新番組「エチカの鏡~ココロにキクTV~」。タモリとアヤパン高島彩が進行役だ。人生は素晴らしい、自分を見つめなおそうというコンセプト。エチカとはラテン語で「倫理」を意味するそうだ。

   見た回は、SF作家の眉村卓が、がんの妻へ毎日小説を書いて読ませていたという話などを取り上げた。茂木健一郎や関根勤、高畑淳子らがスタジオで出演。菊池桃子や香椎由宇らがレポーターを務めた。

   妻への小説の話は、妻に万年筆を1本買ってもらい、それで書き始めたエピソードなど優しさ、夫婦愛の美しさにあふれた内容だった。動物園のモモというカバの話は、育児拒否にあったカバの赤ちゃんに寄り添った飼育員の苦労が描かれた。添い寝したり泳ぎを教えたりと愛情を注いでいた。後、そのカバは無事群れに戻り、子どもも産んだというほのぼの話だった。桑田真澄とPL学園時代にバッテリーを組んだ今久留主成幸と桑田との友情話もあった。いずれも今ちょっとした流行のヒューマンタッチな感動ものだ。

   実はこの番組、花王の一社提供だ。捏造事件で打ち切りになった「あるある大辞典」で花王がこの枠のスポンサーを降りていたのが、今回復活した形になっている。こうした経緯もあってか、どうも番組のつくりがおっかなびっくりだ。いい話、いい話でまとめようとし過ぎてないだろうか。美談がこうも前面に出ると、ちょっと善意の押し付けのように感じないでもない。タモリとゲストのトークもおとなし目で盛り上がりに欠ける。

   涙も結構だけど、どこかに笑いのスパイスがあるとか工夫がないと、これではちょっと自分を見つめる契機にはなりそうにない。あまりビビらずに思い切った切り口で番組をつくってほしい。

      アツモノに 懲りて用心 また用心

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CAST テレビウォッチ
アクセスランキング
  1. 菅義偉は疲労の極に達している。主な要因はコロナ対策と経済回復を同時にやろうとする菅を忖度しない尾身茂分科会会長だ。官邸スタッフは「政府の組織なのだからこっちの意向に沿って発言しろ、と。ところが尾身さんは無視して危機を訴える。総理は怒っていますが、下手に圧力をかければ学術会議の二の舞になるのでイライラが募っている」という
  2. 「エール」最終回コンサートに感動の渦!「本物の紅白でもやってほしい」「みなさん歌が上手でビックリ」「岩城さんのイヨマンテ、マジ凄すぎる」
  3. 「R-1グランプリ」芸歴10年縛りに賛否激論「売れない中堅芸人が必死にあがく姿を見たい」「コンビの片割れはやめ、ピン芸人限定に」「飛び道具持って来た奴の勝ちはおかしい」
  4. 安倍晋三の「桜を見る会」事件が永田町を震撼させている。東京地検特捜部が安倍の事情聴取に踏み込むのか、特捜部にその"覚悟"があるのかに注目が集まる。しかし、ポストによると同じ疑惑の構図が菅義偉にもあるという。官房長官時代に毎年横浜のホテルで開いていた「菅の春の集い」がそれだ。
  5. 「沢尻エリカ」復帰シナリオ!?芸能・テレビ界の裏で囁かれる「彼女は引退と言っていないから・・・」
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中