2024年 4月 25日 (木)

「野菜工場」を輸出せよ 日本先端技術の力とは

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   <テレビウォッチ>明るい話題である――太陽光パネル、LED(発光ダイオード)、リチウムイオン電池、水の浄化・循環設備という日本の誇る先端技術を組み合わせて、無農薬なのに、泥、虫の付いていない野菜を栽培する『野菜工場』。番組はまず、日本全国に50か所以上あるという野菜工場のいくつかを紹介する。

   千葉・松戸市では閉店した熱帯魚店の内部を野菜工場に改装、つくったレタスをその場で販売する。究極の「地産地消」、むしろ「店産店消」である。

3度目の正直

   北海道・岩見沢市は、冬場、葉物野菜を栽培できなかったが、野菜工場の活躍で雪国の悩みを解消する。しかも輸送費がかからない分、本州産のものより価格も安い。

   「レタスの場合、露地物だと収穫は年2回となるが、野菜工場だと月1回の収穫も珍しくない」と国谷裕子キャスターは説明する。いいことずくめで、今後も野菜工場設置の波は広がりそうだが、国谷によると、実は「野菜工場ブーム」は3度目だという。

   「今度は大丈夫か」と尋ねる国谷に対し、スタジオゲストの井熊均(日本総研創発戦略センター所長)は「3度目の正直になるだろう」と受け、「技術革新で価格が安くなっているし、安心、安全志向にもかなう。十分、採算性がある」と続けた。

   当然、海外進出も積極的に図られ、水不足が深刻な中東のカタールで商談がまとまる場面が出てくる。カタールへは、太陽光パネル以下を搭載したコンテナごと輸出される。化学メーカーの役員は「LEDなど単品では日本のコストが高く、勝てない。組み合わせて全体で醸し出す競争力を狙った。環境と食糧という問題が解決する。何十倍もマーケットが広がる」と笑顔で語る。勝機ありと見ているのだろう。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中