つかこうへい遺言「対馬海峡あたりに散骨して…」

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   劇作家で演出家のつかこうへい(享年62)が肺がんで亡くなり、演劇界に衝撃が走っている。

   俳優の筧利夫(47)は「まったく信じられません。今も信じていない。つかさん以上の天才は現れないですね」と残念がる。阿部寛(46)も「20代後半につかさんと出会え、役者として生きる自信を教えて頂いた。できればあと1度だけ、先生の舞台が踏みたかった」と、早すぎる死に困惑している。

   「とくダネ!」は演劇界の革命児、つかこうへいの足跡を追った。

通夜、葬儀、お別れ会なども遠慮

   『熱海殺人事件』で、1974年に劇作家の登竜門である岸田国夫戯曲賞を最年少の25歳で受賞。80年に直木賞を受賞した『蒲田行進曲』を自らの脚本で映画化され、日本アカデミー賞、最優秀脚本賞を受賞した。

   演出家としても役者の潜在能力を掘り起こすため、役者の様子を見ながら稽古場でセリフを変えていく『口立て』という独特のやり方が注目された。

   つかはこの『口立て』について、「劇作家が書くというのは4割ぐらい。あとの6割は役者に書かせる。こいつにこういうことを言わせてみたいなと。それがいい役者なんだよね」と語っていた。

   つかこうへいが今年元旦に記した『遺言』が事務所から披露された。

「私には信仰する宗教もありませんし、……通夜、葬儀、お別れ会等も一切遠慮させて頂きます。しばらくしたら、娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりに散骨してもらおうと思っています」

   つかは在日韓国人2世で、娘は宝塚トップスターの愛原実花だ。『草食男子』という言葉を造語したコメンテーターの深澤真紀は、つかの思いを次のように語った。

「いつか『公平』な世の中になるようにということで、『つかこうへい』というペンネームを付けられたと聞きます。ずっと帰化もしなかった。
残念なのは、一時小説家になられて(劇作家・演出家を)引退され、また戻って来たけど、ご自分の旧作の新改作が多かった。新作を見たかった」
文   モンブラン
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