吉井理人 ブーブー伊良部「ロスで3時間も熱く語っていたのに」

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   日本ハムファイターズの一軍投手コーチ・吉井理人が7月31日(2011年)のブログで、亡くなった親友、伊良部秀輝(千葉ロッテ、NYヤンキースほか)を追悼した。

「わしの友達のブーブーが、逝ってしまいました」「寂しがりやのくせに強がりで、でも、やさしくて繊細な心を持った笑顔がキュートな男でした」

「僕は3軍のコーチをやりたいんです」

   伊良部は、投球に一家言を持つ男だった。「究極の投球理論を作りたい」と言い続けていて、投球のメカニズムはもちろん、メンタル面での研究も欠かさない。海を渡ってメジャーリーグでプレーした経験から、メジャーの超一流投手たちのことにも詳しかった。

   たとえば、ストライクが入らなくなったときの「応急処置」をどうすればいいか。ロジャー・クレメンス、ノーラン・ライアン、オーレル・ハーシュハイザーらから聞いたという「野球選手ならよだれがでるようなおいしい話」を彼はする。おしゃべりなので、どんな貴重な話でも惜しみなく打ち明けるのだ。

   数年前、ピッチングに関する本をふたりで出そうということになって、打ち合わせをしたことがある。ロスのスターバックスでは、コーヒー1杯で3時間も熱く語っていたのが懐かしい。話題が豊富で、引退後も野球の勉強をしていているのかと感心したものだという。

   生前の伊良部は「僕は3軍のコーチをやりたいんです。スランプの選手や、投げ方がわからなくなった投手を、じっくり語り合いながら教えたいんです」と言っていた。これを聞いて吉井は「絶対いいコーチになるぞ」と確信したという。トラブルばかりがクローズアップされた伊良部だったが、「人の痛みがわかる人間」だった。「彼の魂」を後輩たちに伝えていくのが、これからの吉井の役目になる。

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