懲役5年の内柴正人とどこが違う?政務官辞任の徳田毅「嫌がる19歳泥酔させて性行為」

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訴状に「泣きながら『やめてください』と繰り返したが、原告は被告の着衣を脱がせ…」

「〈部屋はツインルームで、被告は、原告をベッドの1つに座らせ、原告の服を脱がせにかかった。原告は、泣きながら抵抗しようとしたが、酔いが回りすぎていてまともに抵抗することができず、泣きながら『やめてください』と何度も何度も言うだけであった。結局、被告は原告の着衣を脱がせ、自分も服を脱いで、原告の抵抗を抑圧して性行為に及んだ。原告は、そのまま意識を失ってしまった〉
   平成19年2月、東京地裁に提出された、一通の訴状にはこう記されている。
   登場する原告は、被害に遭った平成16年当時、19歳の、事業家を目指すうら若き女性。被告と書かれた男性は当時32歳で、国会議員公設秘書であり、かつ医療法人グループの関連会社役員、後に国政に打って出て代議士となる徳田毅氏だ」

   徳田毅代議士は41歳の若さで安倍内閣の国土交通大臣政務官に抜擢され、ゆくゆくは総理大臣候補かと噂されていたのに、『週刊新潮』に自身のスキャンダルが掲載されることを知り、自から辞任を申し出て、アッサリ受理されてしまった。新潮は徳田代議士がやったことは一審で懲役5年の実刑判決が下った柔道金メダリスト内柴正人被告の準強姦と同じだと非難している。ことの経緯を新潮から引用してみよう。

「原告の女性が徳田代議士と知り合ったのは、事件が起こる前年の平成15年10月頃だった。当時、彼女と交際していた男性が徳田代議士と知り合いで、その紹介により、複数のメンバーで会食の機会を持ったのである。その後、徳田代議士から食事の誘いを受けたという。その結果、彼女に何が起きたのか。さらに訴状をひもとき、その顛末を見ていこう。
〈平成16年2月10日、原告は、(中略)午後10時ころ、地下鉄赤坂見附駅の近くで被告と待ち合わせた。合流した後、被告は原告を和食屋に連れて行った。原告は飲食店の名前等は覚えていないが、忍者の扮装をした従業員が接客する飲食店であった。その店で、被告は原告に食事と酒を勧め、ビールの後に焼酎をボトルで注文し、いずれも原告と一緒に飲んだ。飲食中、被告は自分がいかに金をたくさん持っているかなどを得意になって語り、原告は、(中略)焼酎を多量に飲んでかなり酔った〉
   食事を終えた後さらに、〈「今度は自分の知っているバーに行こう。」と言ってカウンターバーのような店に原告を連れて行った。そのバーで、被告は原告に強引に酒を飲ませたため、既にかなり酔っぱらっていた原告は、完全に酩酊し、歩くのがやっとの状態になってしまった〉
   バーを出た後、彼女はフラフラの足で、徳田氏の後をついていく。やがて彼が入っていったのは、赤坂見附の交差点近くにある高級ホテル。しかし前後不覚に陥った女性はその建物をホテルと認識できず、もう一軒、飲食店をハシゴするものと思っていた」

「被害女性と彼氏に500万円」和解金で逃れた被害届・逮捕

   昨年末に平成23年分の政治資金収支報告書が公表されたが、徳田議員は2億5185万円もの資金を集め、収人ランキング上位の常連である亀井静香や「日本維新の会」の平沼赳夫、さらに2年連続首位だった小沢一郎をも抑え、堂々のトップに輝いた。彼は当選3回の駆け出し代議士だが、彼の実父は全国に280以上の医療施設を経営する医療法人徳洲会の徳田虎雄理事長(74)である。

「鹿児島県・徳之島出身の虎雄理事長は、今から30年ほど前、奄美群島区を含む旧鹿児島l区で自民党の保岡興治議員と、血で血を洗う壮絶な選挙戦を展開したことが語り草となっている」(新潮)

   その被害女性は、当時交際していた男性に相談し、損害賠償の訴えを起こしたのである。慰謝料は当初500万円だったが、その後2000万円に増額された。一歩間違えれば逮捕されたかもしれないこの一件を、彼はどのように決着させたのか。当時の事情を知る人物がこう解説している。

「『毅さんが哉判所に提出した答弁書は、要するに、女性が未成年であるとは知らなかったこと、彼女にお酒を勧めた事実はなく、自分ですすんで飲んでいたという内容です。男女関係を持ったことは認めましたが、あくまで合意の上だと‥‥。つまりこの前の内柴被告と全く同様の主張ということ。しかし、最後は、事態を収拾しようとして、平成19年に和解。結局、女性とその彼氏だった男性にまで謝罪し、慰謝料として各500万円を支払ったのです』
   2000万円の要求に対して計1000万の支払いならば、少なくとも多少の罪の自覚があったればこそに違いあるまい」

   この件は徳田理事長にも伝わっているそうだが、黙認したと新潮は書いている。政務官になったばかりに、スキャンダルを掘り起こされたのだが、この分ではこれからも大臣、政務官たちのスキャンダルが続々出てきそうだ。

北朝鮮を笑えない…戦前知る老哲学者「安倍さんは憲法改正のきな臭さ自覚してるか」

   哲学者の木田元が『新潮45』2月号でこんなことを書いている。木田は憲法改正に賛成する国会議員の割合が89%にものぼったことにビックリし、自分の手で稼いで飯を食ったこともなければ、徴兵の恐怖も知らない人間が「国防軍」などと勇ましいことを口走るのは、「どうにも危なっかしくてなりません。安倍晋三さんは憲法改正が『きな臭い』ことだという自覚を本当に持っているんでしょうか」と難じ、こう続ける。

「誰に言っても信じてもらえないでしょうが、私たちの世代が知っている戦前の日本に一番似ているのは、今の北朝鮮です。変な体操をしたり、マスゲームをしたり、われわれもよくやらされましたし、貧しい食糧の配給制度なんかもそっくりです。台湾・朝鮮・満州といった植民地をヌキにした当時の日本と今の北朝鮮は似ている。日本のような小さな国が世界を相手に戦争すると、ああいうことになるものなんです。
   だから、北朝鮮がミサイル発射に成功したときのニュース番組など、みんな笑っているけれど、『国際連盟脱退』や『大本営発表』を知っている身としては笑えないんです。戦前の日本の小作民なんか、娘を売って得た金や、軍隊に入った息子の仕送りでやっと税金を払ったりしていたんですから、今の北朝鮮より貧しかったかもしれません。敗戦後の貧困は言うまでもありません。今の若者に、そうした感覚が共有できるでしょうか」

   尖閣諸島をめぐる日中の対立は深刻さを増してきている。今こそ「戦後民主主義」という言葉を思い返し、再び不幸な時代を若者たちに迎えさせてはいけないと、分別ある大人たちが声高にいわなくてはいけない。

「日銀総裁人事」しくじったら市場失望広がり一瞬で安倍バブル破裂

   ライフワークの憲法改正には少しも触れず、日銀にお札をジャブジャブ刷らせてデフレ脱却を目指す安倍晋三総理だが、そうしたやり方に嫌気がさしたのか、白川方明日銀総裁が4月8日の任期を前に辞職を発表した。これで安倍総理は後継の日銀総裁に意中の人間据えることができると、市場は歓迎しているようだが、最初の躓きにならないのだろうか。

   『週刊朝日』までが「一か月後に1割上がるアベ相場142銘柄」をやっている。専門家6人に予測させているが、そのうち4人が推しているのが「三菱商事」。2月1日(2013年)の終値1890円が1か月後には1割上がって2079円になるというのである。銘柄に驚きはない。

   ギャンブルの世界の鉄則は「人の行く裏に道あり」である。競馬ではガチガチの1番人気でも来ないことがままあるのだ。当てと越中褌ぁ先から外れるという言葉もある。みんながいいといい出したら、その株の妙味は薄れる。「三菱商事」は今から買っても仕方ないのではないか。(三菱商事は2月7日15時時点で1953円、マイナス13円)

   「もう止まらない『安倍バブル』あっという間に株価1万2000円」と、私には悪のりとしか思えない『週刊現代』だが、今週はノーベル経済学者ポール・クルーグマンまで引っ張り出して「1ドル100円越え、アベよ、これでいいのだ」と赤塚不二夫みたいなことをいわせている。

「アベノミクスで大規模な財政出動をやると財政悪化につながるという批判もあるが、これも現実をきちんと見ていない批判といえるだろう。
   どうしてか。それは安倍首相が大規模な財政出動を唱えても、日本の長期金利は1%未満の水準を超えておらず、政府の借り入れコストはほとんど変化していないことからよくわかる。
   一方で、先ほど述べたようにインフレ期待は高まっているのだから、むしろ政府の債務は実質的に減っていることになる。日本の財政見通しは、悪くなるというよりむしろ、大きく改善しているのだ。
   ギリシャのように国債危機に陥るのではないかと不安視する向きもある。しかし、ギリシャは独自の通貨を持たない国であり、日本とはまったく違う。
   仮に日本の財政問題が危ないとマーケットが判断した際にも、そのときは金利が上がるのではなく、通貨『円』が売られ、円安が進むというシナリオが起こるだけだ。円安になるのは、果たして日本経済にとって悪いことだろうか。安倍首相の経済政策を、樽に入った豆腐を配るような『利益誘導型』の古い経済政策に戻ったと批判する者もいる。しかし、日本をデフレから脱却させるために必要なのは、何にカネを使うかということよりもどれだけカネを使うか――つまりこれは、質より量の問題なのである」

   しかしクルーグマンはこうもいっているのだ。

「残された問題は、いまはまだ唱えられている段階の政策が実行された際に、十分強力であることを維持できているかどうかだ。いざ実行に移す際に見かけ倒しに終われば、人々の期待感は一気に消えてしまうだろう」

   週刊現代は「アベノミクスに反対する人たちへ」という特集も組んで、ハイパーインフレはありえない、必ず給料は上がると主張しているが、やはり心配なのはあの人のここなのだ。

「アベノミクスに不安があるとすれば、その政策の是非よりも、安倍首相に真の『実行力』があるかどうかだ。たとえば、3月に決まる日銀の総裁人事で市場の期待を裏切れば、今のバブルな雰囲気はあっという間に弾け、文字通り泡沫のように消えてしまうだろう。
『仮に財務省出身の武藤敏郎氏が日銀総裁になれば<武藤ショック>が起こり、株価は失速するでしょう。財務省、日銀と無関係で金融緩和に積極的な人を総裁に任命すれば、安倍政権が官僚をコントロールしていることが示せてさらに株価は上がると思います』(田中氏)※田中秀臣上武大学ビジネス情報学部教授=筆者注
   重要なのは、せっかく泥の中から立ち上がつた日本経済を、またしても腰砕けにさせないことだ。今は、この先に『新しいニッポン』があると信じ、力強く前へと進むべきではないか」

   これから安倍総理が「本物の総理の器かどうか」が試されるのだ。浮かれるのはまだ早い。

和歌山カレー林真須美「自分が人殺し者と思ったことない」死刑囚の実名肉筆アンケート

   『週刊ポスト』の「死刑囚78人の肉筆」はいい特集である。几帳面な文字、細かい字でビッシリと書かれた文面、自分の思いを一筆書きのように一気に書いているものもある。中には光市母子殺人事件の元少年のように内容を判読しがたいものもあるが、多くは率直に現在の心境や死刑制度に対する考え方を綴っている。これは昨年(2013年)9月から11月にかけて、福島瑞穂社民党党首が法務省に事前に断った上で全死刑囚を対象にアンケートを実施し、133人のうち78人が回答を寄せたものからの抜粋である。

   裁判で死刑が確定すると拘置所での待遇は大きく変わる。塀の外との交流は遮断され、面会や手紙のやり取りは指定された親族などごく一部に限られてしまう。以前は運動や集会などで死刑囚同士が顔を合わせる「集団処遇」も今はなく、生活の大半を独居房で過ごす。福島党首は外部との交流を極端に制限するのは、死刑に対する情報を閉ざすとともに、死刑囚の精神状態にも悪影響を及ぼしかねないと批判している。

   オウム真理教の井上嘉浩死刑囚は「何という恐ろしいとりかえしのつかないことを、しかも救済すると信じてやってしまったのだと、たとえようのない苦悶の波におそわれます。(中略)犯した大罪をどれほど苦しみもだえても、苦しんでいるものまねにすぎないと思い知らされ、ただただとりとめなく悲しみがあふれます」と悔恨の情がうかがえる文章を書いている。連合赤軍事件の坂口弘死刑囚のように、「過去の過ちを克服して社会に貢献せんとしている姿を伝えたい」と前向きな考えを書いている者もいる。

   死刑執行の日に脅える者も多い。「私のいる舎房は今の所は何も有りません。でも独房の鉄のとびらを急にあけたり、しめたります(ママ)ので、鉄のとびらですので大きな音がして、自分の番がきたと思って、脅えるので有ります」(江東恒・堺夫婦殺人事件)

   世の中への怨みを綴る者もいる。「まじめに働いて安心して生活できるなら犯罪なんて起こしたいとは思わないし‥‥ましてや死にたいなんて考えて事件をなんていうことはありません」(松井喜代司・群馬、交際女性ら3人殺人)

   自分に死刑判決を下した裁判官への批判を書いているのもいる。「私を死刑にした裁判官がバスの中で19歳の大学生の女のパンツの中に手を入れ捕まっています。こんな奴らからしてもないことを信用されずに判決されたのかと思うと」(中原澄男・福岡・長崎、元組長ら殺人)

   判決への部分的異議を含めて、78人中46人が再審請求中だという。週刊新潮の「『死刑囚』30人 それぞれの独居房」では、東京拘置所で数年間衛生夫として服役した30代の男性が、彼が見てきた死刑囚の姿を語っている。その中に「再審請求中は死刑執行のないことは暗黙のルール」だという記述があるが、そういうことが再審請求の多さに関係があるのだろうか。

   和歌山毒物カレー事件の林真須美死刑囚は、自分は無実だと訴え続けている。「そんなこと考えたこともない。死刑確定者という法的身分ではあるが、自分では、死刑確定者有実(ママ)人殺し者だとは、全く思い考えたことはない」

   中にはこんなのもある。「世の中には悪い人がいっぱいいる。その一人を私が殺した」(川崎政則・香川祖母・孫姉妹殺人)、「人生は何事においても一発勝負だという事が今頃になってようやく気がつきました。これから残りの人生はオマケの人生として生きていこうと思います」(加賀山領治・大阪2人強盗殺人)、「自民の安倍総裁は改憲論者、この先、世の中どうなるのやら」(早川紀代秀・坂本弁護士一家殺人など)。

   わずかな楽しみを夢に求める者もいる。「楽しみは夢の中で娘と逢って会話すること」(神宮雅晴・京都・大阪連続強盗殺人)

   死刑制度についても聞いている。

「死刑は残虐な刑罰にはならないと云うのであれば、また8割の国民が制度存続を認めていると云うのであれば、刑を公開すれば良い」(小林正人・大阪・愛知・岐阜連続リンチ事件)
「死刑は都合の悪い者は殺してもいいという殺人を肯定する意識を国民に植え付け、殺人や暴力を助長する」(林泰男・地下鉄サリン事件など)
「死刑囚は被害者でもない刑務官によって殺されるのは頭に気(ママ)ます。被害者の立ち会いで執行ならかまいません」(西川正勝・女性4人殺人)

   死後に臓器提供したいのに、そうできない現行制度を批判する者もいる。「私は自分の臓器などを提供するドナー登録をしているのですが、現行の法律では死刑囚の臓器提供はできないようになっていますので、その点を変えていただけたら」(松田幸則・熊本男女強盗殺人)

   ポストはこう結んでいる。

「国家の名の下に人の命を強制的に奪い去る死刑は最高度の権力行使である。だが、この国ではその実態が極度に隠されている。そして、死刑囚たちは単なる凶悪非道なモンスターではない。死刑制度を是とするにせよ、非とするにせよ、本特集のアンケートをじっくり読んで欲しい。議論はそこから始まる」

   重い特集ではあるが、多くの人に読んでほしいものである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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