カネボウ「白斑症の美白化粧品成分」大学教授の論文改竄して認可申請

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   カネボウの美白化粧品で白斑症状を訴える人はついに1万人を突破した。キャスターの国谷裕子は「カネボウが美白化粧品の自主回収を始めてから、間もなく2か月になります。時間の経過とともに新たな事実も浮かび上がってきました。美白化粧品を数種類重ね塗りしている人に症状が多く出ている傾向が分かりました」と説明した。

過去にも被害報告あったロドデノール―色素細胞そのものを破壊

   白斑症状は使用を中止すれば多くの人は治るとされているが、2年以上経っても消えない人もいる。「クローズアップ現代」が注目したのはカネボウが独自に開発した美白成分のロドデノールだ。中村幸司NHK解説委員は「色素細胞が作り出すメラニンの量を抑えることで肌を白く保つ成分とカネボウは謳っていました」という。しかし、ロドデノールによって色素細胞そのものが破壊されるケースがあることがわかってきた。また、20年前、ロドデノールを生産していた工場で従業員が白斑を発症していた。

   国谷「美白化粧品の有害性について、早い段階から医師やユーザーによって情報が寄せられていたといいます。それなのに、自主回収まで時間がかかったのはなぜでしょう」

   中村「当初、カネボウの担当者は連絡があっても化粧品によるかぶれだろうという認識で、事態の深刻さを理解していなかったようです」

山口大・福田教授「白斑完治しないという論文が『完治』と変わっていて驚き」

   国谷「ロドデノールは医薬部外品として認可されています。過去に白斑を発症させるという出来事があったにもかかわらず、なぜ認可されたのでしょうか」

   中村「医薬部外品として認可するかどうかは、最初に医薬品医療機器総合機構で審査されます。この時、カネボウが提出した報告書が問題でした。山口大学医学部の福田吉治教授の論文を引用し、白斑は完治するという報告書を提出しました。しかし、オリジナルの福田教授の論文には完治しないと書かれていました」

   これについて福田教授は「自分はロドデノールによって白斑を発症した3人の女性と面談しました。このうち2人の方は完治しませんでした。それは論文にも明記しています。それがいつの間にか完治したと変わっていた。驚きました」と語った。福田教授の論文改ざんは意図的に行われたのか。それによって白斑症被害が拡大したことは間違いなく、これはもう犯罪である。

NHKクローズアップ現代(2013年9月2日放送「最新報告 カネボウ『美白』問題」)

文・ナオジン

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