2024年 4月 30日 (火)

「秘密保護法」衆院通過!政府・与党「国民の懸念」百も承知で採決強行

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なんでも秘密にできる『その他』と逃げ道の『付則』

   きょうからアンカーに入った漫画家のやくみつるは「そのうち法案自体が秘密になる」と、議長の発言の吹き出しにスミを塗ったマンガを描いて見せた。司会の井上貴博アナが法案の内容を整理した。秘密の範囲は「防衛」「外交」「スパイ活動の防止」「テロの防止」の4分野だけといいながら、「その他」がやたらに入っていて、いくらでも拡大できるようになっている。秘密の指定者は「すべての行政機関」だが、「5年間秘密指定がない府省庁は指定権を失う」とある。これに片山善博(慶応大教授)「指定をじゃんじゃんやりなさいというインセンティブを与える。無理にでも指定しますよ」

   野村修也(弁護士)「戦争にかかわるとか、限定的な必要から始まったはずが、何でも秘密になってしまいましたね」

   片山「防衛とか必要なものはあるでしょう。限定してスタートさせたらいい。ところが、全省庁に及ぶとなると、投網をかけたような。だから『その他』が出てくる。復興予算が震災と全く関係のないところに流用されたのも、被災地等と「等」が入っていたからです。日本のお役所はそういう傾向にあるが、政治家たちは制御できない。官僚主導だから」

   秘密保持期間は「原則30年、最長60年」とか、第三者機関の設置は「付則に検討を明記」とある。井上が「付則って何ですかね」

   片山「注意書きみたいなものです。無視しても法律違反にならないし、気休めでしょうね。賛成に回った野党もいいわけに使える」

   井上「これから参院になりますが、どうなんでしょう?」

   片山「こういう疑問は参議院でなく衆議院でやらないといけない」

   アベノミクスは表看板だが、安倍政権の本性はこっちだ。秘密保護から改憲や集団的自衛権と続く。昨年暮れの総選挙で数を与え過ぎ、参院選でねじれ解消した結果だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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