大雪災害「空前のクルマ立往生」なぜ起きた?高速と一般道で情報バラバラ―大渋滞に向かって一斉に走行

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   2月14日(2014日)から関東甲信に降った大雪は大混乱を引き起こした。雪下ろしなどで25人がなくなり、物流もストップした。山梨県では周囲との道路が封鎖されて通行できず陸の孤島と化した。

   大雪被害を悪化させた原因のひとつに除雪の遅れがあるが、そこには多くのクルマの立ち往生が影響している。立ち往生したクルマが妨げになって除雪車が遅々として進めなかったのだ。

縦割りの交通行政

   では、なぜ空前の立ち往生が起きたのか。雪がスゴかったからの一言で終わってしまいそうだが、クローズアップ現代はほかの原因も探った。スタジオゲストで渋滞などの交通問題に詳しい西成活裕・東京大学教授は、「縦割り」による高速と一般道の情報共有不足、連携不足を指摘した。

   大雪時、中央自動車道は大月ICから西の区間は通行止めになったが、平行して走る国道20号が通行止めになっていなかったこともあり、八王子IC-大月間の通行は規制されていなかった。しかし、実際は20号は大渋滞で、そこに大月で高速から降りてきたクルマがどんどん溜まり立ち往生が伸びていったという。高速と一般道では管理者や混雑状況を把握する当局が異なるため、連携が取れていず「下道が混雑しているのに、上(高速)がどんどん動き続ける」状況になってしまったという。

大雪甘く見たドライバーの自己責任

   お上同士の連携、ドライバーへの気の利いた迅速な情報提供が求められる一方で、スタジオのNHK記者などからドライバー側の自助努力を求める意見も聞かれた。東京などの大雪では、チェーンも持ってない阿呆なクルマが立ち往生してワイドショーの非難の的になるが、今回はスノータイヤをはいたクルマの立ち往生が非常に多かったという。また、大雪のなかで出発するクルマもあった。「過信」は禁物なんであり、悪天候下、やむを得ずでクルマに乗らざるをえないときは、天候、道路状況など自分でできる限りの情報を収集して、臨機応変に対処すべきという。

   自分が立ち往生すれば、自分だけでなく、多くの他人も被害を被ることになると、番組はもちろんそこまで言わなかったが、そう言わんばかりな感じではあった。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2014年2月25日放送「大雪の猛威『空前の立往生』はなぜ起きた」)

文   ボンド柳生
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