2018年 7月 22日 (日)

岩谷時子ヒット曲生み続けた「92年の幸せな生涯独身」加山雄三に100曲以上の詞とは驚いた
<昭和の歌人たち 岩谷時子>(NHK BSプレミアム)

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   下手な歌手は1人も出ていない、司会者(石澤典夫と由紀さおり)が悠然としているが控え目、余計な視聴者の手紙など読まない、歌番組は本来こうあるべきをキチンと守っている。その上にセンスのある作詞家・岩谷時子の歌ばかりで1時間半が醍醐味だらけだった。驚いたのは岩谷が加山雄三の曲を100曲以上も作詞していたことだ。
   ミュージカルスターのハンサム男・石丸幹二が、およそイメージに合わないフランク永井の持ち歌の「おまえに」を歌ったのだが、これがなんと吉田正の作曲で、吉田夫人に向けて岩谷が作詞したものとか。石丸の歌唱も素晴らしかった。他に、岸洋子の絶唱で大ヒットした「夜明けのうた」は、もともとは坂本九のために作られた「集団就職などの働く若者たちへのエール歌」だったそうで、岸の曲はしゃれた都会的な愛の歌なのでイメージがまるで違って吃驚である。ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」なども岩谷特製だ。
   92歳という大往生をとげた岩谷時子は、宝塚時代から越路吹雪との仲(Sか?)を噂されたが、どうもその線はないらしい。岩谷が越路に、「作詞を頼むとお金がかかるから、私だったら只だわよ」と言って書き始めたとか。そもそも彼女は作詞に興味があり、宝塚の機関誌に詩を投稿するマニアであったという。才能が登場するキッカケはこんなものだろう。生涯独身だった岩谷は、優しい笑顔そのままの極めて幸せな成功体験をして一生を終わったに違いない。(放送2014年11月9日19時半~)

(黄蘭)

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