戦犯首相の弟「近衛秀麿」ベルリンフィル指揮しユダヤ人亡命を助けた音楽家!出色の終戦70年特番なぜNHK総合でやらぬ!?
<戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人を救った音楽家>(NHKBS1)

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   こんなに興味深く、かつ終戦70年の今年に相応しいドキュメントが、NHK総合ではなくBS1で放送されたのは何故か、邪推してしまう。戦犯で服毒自殺した近衛文麿の異母弟の話だから、右翼(?)の籾井会長に気を使ったのか。バカな局だ。もったいない。
   子爵・近衛秀麿は大戦中、ベルリンフィルを初め、欧州の名だたるオーケストラを指揮した音楽家であった。音楽後進国の日本には楽譜がないので、たった1人で写譜して、弦楽曲をオケバージョンに編曲するなど目覚ましい才能を発揮した。名家の出で大使館関係者ということで、ナチスに目を付けられはしたが、彼にユダヤ系音楽家の幇助を依頼したアメリカ人は捕えられて酷い拷問をされたが、近衛は戦後に連合軍の戦犯取り調べまでは何とか無事に過ごせた。
   戦後の尋問の内容が明らかになったアメリカ国立公文書館の資料によれば、東京音楽学校(現・東京藝大)で名教授と謳われたレオニード・クロイツァーは近衛が日本への亡命を勧め、他にもユダヤ人音楽家の亡命を助けた。欧州でのユダヤ人幇助では、外交官の杉原千畝が有名だが、近衛秀麿の隠れた協力について筆者は知らなかったので大変興味深かった。秀磨について戦後の日本では女たらしの指揮者とか、新響(N響の前身)を作ったとか、毀誉褒貶があった人だが、今回のドキュメントで、真にクラシック音楽を愛し、楽譜の収集に貢献し、功績の高かった音楽家だったことがわかった。(放送2015年8月8日20時~)

(黄蘭)

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