2024年 5月 4日 (土)

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政府の秘密計画「年金支給開始70歳」もらい始めて1年後にはもう介護

   ところで、私は11月(2015年)に目出度く「古希」を迎えた。これでゴルフ場利用税が安くなる、医療費負担も軽減される、都営の地下鉄や都内のバスが無料になるパスがもらえると喜んでいたのだが、そうなったのはゴルフ場だけだった。前年の所得が125万円を超えるため、医療費負担は3割のまま、シルバーパス(嫌な呼び方だ)も1000円ではなく2万510円も払うのだ。そのうえ、パスの有効期限は来年の9月30日まで。つまり9月生まれでないかぎり1年間使うことはできない。

   私が知るかぎり、昔は70歳になると無料でパスをくれたはずだ。古来希な歳まで生きたのだから、ご苦労様でしたという「感謝」と「慰労」の意味を込めて。今は年収が125万円、つまり月収10万円ぐらいの年寄りでなければ年間2万円以上払わなければいけないのだ。月収10万円といえば生活保護以下である。いま都内で暮らせば、どんなにやり繰りしても20万円ぐらいはかかるのではないか。生活保護費を引き上げるのはもちろんのこと、65歳以上の高齢者には都や国、私営の乗り物をタダにするぐらい当然だと、古希になった暴走老人は怒り狂っているのである。

   週刊文春に嫌な数字が載っている。日本の平均寿命は男が81歳、女が87歳だが、自立して過ごせる寿命である「健康寿命」は男が71歳、女が76歳だというのだ。週刊文春は政府が年金の支給開始年齢を70歳に引き上げる「秘密計画」を着々と進めていると報じているが、そうなれば年金をもらい始めてわずか1年で介護が必要になってしまう。

   私の父親は読売新聞を55歳で定年になった。それから70歳ぐらいまで読売の子会社などで働いてはいたが、あくまでも自分の小遣い稼ぎと健康のためであった。これからは65歳定年ではなく70歳まで働かざるを得ず、やれやれ自分の時間を持てるとホッとしたら寝たきりになる。そんな悪夢が現実になるのである。

   何度でもいう。日本は年寄りに優しくない国である。もちろん若者にも同様である。いい大学を出て大企業にうまく就職できた一部の者たちが、現役時代だけ多少優遇されるが、そこからおっぽり出されたり定年になれば過酷な運命が待っているのは同じである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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