2024年 5月 4日 (土)

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安藤昇「渋谷で暴れまわっていた愚連隊」何度も聞かされた武勇伝

   安藤昇さんが亡くなった。89歳だった。東京・渋谷を拠点とする愚連隊「安藤組」を組織した人である。本田靖春の小説「疵・花形敬とその時代」の主人公として知られる花形敬がいた。作家の安部譲二は中学生の頃から末端組員として組に出入りしていた。安藤さんは組を解散した後、映画俳優として数十本の映画に出演している。

   今から20年ほど前になるだろうか、渋谷にある安藤さんの自宅を何度か訪れたことがある。まだ矍鑠としていて、鋭い目つきとドスのきいた声は映画で見るのと変わらなかった。花柳界出身と思われる若い美人と暮らしていた。渋谷を中心に暴れ回っていた頃のこと、高倉健や菅原文太たちと競演した映画俳優時代の話などを何度も聞かせてもらった。本にしておけばよかったと悔やんでいる。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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