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安藤昇「渋谷で暴れまわっていた愚連隊」何度も聞かされた武勇伝
安藤昇さんが亡くなった。89歳だった。東京・渋谷を拠点とする愚連隊「安藤組」を組織した人である。本田靖春の小説「疵・花形敬とその時代」の主人公として知られる花形敬がいた。作家の安部譲二は中学生の頃から末端組員として組に出入りしていた。安藤さんは組を解散した後、映画俳優として数十本の映画に出演している。
今から20年ほど前になるだろうか、渋谷にある安藤さんの自宅を何度か訪れたことがある。まだ矍鑠としていて、鋭い目つきとドスのきいた声は映画で見るのと変わらなかった。花柳界出身と思われる若い美人と暮らしていた。渋谷を中心に暴れ回っていた頃のこと、高倉健や菅原文太たちと競演した映画俳優時代の話などを何度も聞かせてもらった。本にしておけばよかったと悔やんでいる。